北海道産かぼちゃのタルト/ドトール大失態/特報級
スイーツの王者、ドトールはどこまでも貪欲だ。
業界1位のスイーツ力を有しながらも、新製品の開発に余念がない。
さらに開発部と宣伝部の協調は一糸乱れず、顧客ニーズが店頭に反映されるスピードも半端がない。
下の画像を見て欲しい。
ベイクドチーズケーキが巷で人気だと「ひたすら試してランキング」で想を得るや否や、「うま〜」と甘えた文字声で誘惑をかけてくる宣伝巧者ぶり。
据え膳食わぬは男の恥。
ベイクドチーズケーキ 480円
これを食べないわけにはいくまい。
我々は今にも泣き出しそうな梅雨空のもと、ドトールへ視察におもむいた。
品切れという千慮の一失
愚者も千慮の一得あり、愚者も千慮の一失ありといったものだが、
まさか、
まさかドトールさんに限ってそんな失態はあるまい。
そんなマサカが我々を待っていた。
なんとベイクドチーズケーキが品切れだ。
需要と供給バランスを読み間違えるなんて、スイーツの王者たるドトールさんらしくない。
なんといっても、
ドトールさんは我々を怒らせた。
我々を怒らせた飲食店がどうなるか、店しめじゃなくて見せしめとしてくれる。
死因できます。
ご自由にお試しくださいませ‼︎
アルボナース 「………」
これが我々に逆らったものの行く末だっ!!
北海道産かぼちゃのタルト/ドリンクなし
だが、わざわざドトールまで視察に来たからには、なんら具体的成果のないまま帰還することを組織は赦しれくれない。
そこで我々は「北海道産かぼちゃのタルト」をチョイス。
「一緒にドリンクいかがですか?」というドトール側の講和要請には、「ごめんなさい。本当に御免なさい。我々は不正明瞭会計で潰れる寸前で」とあくまで強硬な姿勢にて対応する。
ここでドトールのスイーツ力の卓抜さについて説明しよう。
はっきりいって、この「ブリュレ仕立ての黒糖ミルクレープ」一発食えばドトール贔屓になることは間違いない。
とにかく甘さの匙加減が絶妙なのだ。
甘すぎることはなく、かといって甘みにあまさは皆無。
ドトールを追うスイーツカフェといえばカフェ・ベローチェだ。
今春に「ベルギーワッフル練乳いちご」と「とろうま贅沢プリン」を立て続けに投入し、ドトールを急追したが、ドトールの隠し球たる「ブリュレ仕立ての黒糖ミルクレープ」の登板でその力関係はあいにく縮まることはなかった。
ここでポストドトールのダークホースを紹介しておこう。
それはカフェ・ド・クリエの「たっぷりチョコミント」だ。
とにかく「スッキリしたい」というニーズに呼応した商品で、心までジメジメしがちな梅雨時に間違いなく重宝するだろう。
このようにドトール包囲網も熾烈ではあるが、王者ドトールならばなんとかするだろうというのが観測筋の見立てである。
北海道産かぼちゃのタルト/ドリンクなし
「宣伝品なのに品切れ」で我々にメンタル恥ずかし固めをかけた罪は重い。
我々はドリンクを頼まない。
決して頼めないわけではない。
ドトールバリューカードにはたんまり(300ポイント弱)虎の子が眠っているのだ。
北海道産かぼちゃのタルトを水だけで食ってやる。
ガバガバ水飲んでネガティブキャンペーンを展開してやる。
なんか、ふさふさキラキラしとる。
ゴールデン・レッドリバーのような毛並みの良さ。
これは食べる前に勝負ありのパターンか。
知は情にいつも一杯食わされる
いやいや。
「見ると喰うでは大違い」というし、
「一見は真ならず」ともいうから勝負は下駄を履くまでわからない。
かたや「真実が靴ヒモを結んでいる間に、嘘は世界を半周する」といったのは大英帝国宰相チャーチルだが・・・
これムッチャ美味いがな。
知性なんて、いらんかったんや。
美味い。
小学校の時、カボチャを食べられなかった我々がいうのだから間違いない。
これは甘露で芳醇だ。
ドリンク=貧乏水でも美味い。
いわんや紅茶ならばと想像するだけで、鳥肌ものだ。
じゃあこれは、一体どうなるんや。
もはやドトールに、品切れ以外の死角は見当たらない。
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