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賢者の為のサブスク講座/個人情報商品化とサブスク

サブスクリプション略してサブスク。
このワードは2010年代から盛んに人口を膾炙するようになった。
サブスクリプションとは定額課金という意味であり、
本来、定額課金という日本語にて語られるべきものだろう。
だがサブスクビジネスはサブスクで、従来からの定額課金ビジネスはそのまま定額課金ビジネスと峻別がなされている。

なぜか?

なぜ、サブスクビジネスと定額課金ビジネスは峻別されるのか?

この二つには明確な差異があった。

それは個人情報商品化の有無だ \(^o^)/

新聞、NHK 定額課金ビジネス 

新聞は月に3000円ほどを支払えば、毎朝朝刊の宅配を受けることができる。
これは定額課金モデルの王道だろう。
3000円で新聞読み放題サービスを購入できる定額課金サービスだ。

NHKも月々1000円ほどを支払うことで、NHKの番組を見放題になる定額課金サービスだ。
新聞とNHKが従来からの「定額課金ビジネス」の双璧である。

これに対して、1995年のIT革命以降に登場した新型定額課金ビジネスが「サブスク」だ。



新型定額課金ビジネス = サブスク


1995年以降のサブスクは、ネット由来のものであり、
利用者はネットに繋がなければ利用できない。

例えば、ネットフリックス。

月額1000円プラスαで動画コンテンツが見放題になる。
利用者はネットに繋いでNetflixの動画を観ることになる。
このネットに繋ぐという行為がポイントだ。
新聞、NHKという定額課金ビジネスではネットに繋ぐという行為が不要だった。
他方、95年以降のサブスクではネットに繋ぐという行為が不可欠だ。

ネットに繋ぐと、利用者の個人情報が商品化されてIT企業に売却されている。
例えば、スマホ。
持っているだけで「どこにいるか?」という読者の個人情報商品がIT企業に売却され、
その分だけスマホ料金がお安くなってスーパーコンピューターたるスマホを驚くべき料金で利用できているのだ。



Netflixでコンテンツ改善スピードが飛躍的に早い訳

Netflixは従来のテレビ番組よりもクオリティーの向上が顕著だ。
なぜそんなにも早く消費者が望むコンテンツを開発できるのだろうか?

そこにも個人情報商品が絡んでくる。

Netflixは「誰が、どのコンテンツの、、どの部分を、、、何回見直したか、、、、?」という情報までを把握できる。
ネットは双方向通信であり、創意工夫次第で利用者の動向をIT企業側がつぶさに把握できるからだ。

そして、
「誰が、どのコンテンツの、、どの部分を、、、何回見直しか、、、、?」にまつわる情報を大量に入手できたらばどうなるだろうか。

「見直した部分」というのは特に関心の高い部分であり、視聴者を惹きつける何かがある。

だからそのシーンを分析して「惹きつける何か」を分析&究明すれば次の人気コンテンツ制作に活かせる。
Netflixはこの「惹きつける何か」を含有した個人情報商品を徹底分析して、コンテンツ改善に活かしているのだ。
だからNetflixではコンテンツ改善スピードが飛躍的に早い。

従来のテレビ番組は「視聴率」しか消費者の関心を知る手掛かりがなく、番組クオリティ向上は一筋縄ではいかない。
他方、Netflixは「どの部分を何回見直したか?」まで把握することができ、消費者の関心をダイレクトに知ることができるのだ。
だから、Netflixを筆頭にネットサブスクサービスはコンテンツ改善スピードがどれも半端ではない。



サブスクと個人情報商品

サブスクと個人情報商品は親和性が高い。
だから我々は個人情報商品の売買が内包される定額課金ビジネスをサブスクリプションと呼んでいる。

定額課金ビジネス +  個人情報商品売買 = サブスク

サブスクとは?

言い換えれば、従来の新聞・NHKというネットに繋がず個人情報商品の売買がなされないものだけを定額課金ビジネスと呼ぶのだ。

従来の定額課金ビジネス = 個人情報商品の売買がなされない「サブスク」

従来の定額課金ビジネスは?

このように、サブスクと個人情報商品は一蓮托生の関係にある。
個人情報商品の売買がなされていれば、それはサブスクであり、
個人情報商品の売買がなされていなければ、それは定額課金ビジネスだ。

新聞、NHKをサブスクとはいわない。
それは個人情報商品の売買が関わっていないためである。



安い!上手い!速い! サブスクの真髄と個人情報商品

ネットにまつわる定額課金サービスたるサブスクリプションは、
安く、それでいて質が高く、クオリティーの改善速度も速い。

サブスクの特徴であるこの三つ。
「安い」も、
質が「高い」も、
クオリティーの改善速度が「速い」も、
全て個人情報商品の観点から解釈が可能だ。

消費者はサブスクを利用するときネットに繋ぐことになる。
ネットに繋げば、消費者の様々な個人情報をIT企業に売却することになる。

個人情報の売却によって、まず料金が割引されて「安い」が実現。
個人情報の売却によって、IT企業はコンテンツ改善が容易になって「高い」が実現。
個人情報の売却によって、同じくIT企業はコンテンツ改善が容易になって「速い」までもが実現。

こうしてサブスクの「安い!」「上手い!」「速い!」という三拍子揃ったビジネスが具現化されているのだ。

このように、
ネットにおける個人情報商品化という営為は、
世の中を静かに、だが劇的に変えはじめている。

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