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情報操作されるアメリカ_日本製鐵スチール問題


世の中には様々な動きがあるようですね。

アメリカの影響力が落ちるところ以上に堕ちた。

不思議な感覚をまとったニュースがありました。

日本製鐵にまつわるニュースです。

これは「アメリカが情報操作される国に転落した」ことのシンボリックニュースですね。


グレナダ侵攻という「何それ?」

1983年にあった「世界の危機」。
それが「グレナダ侵攻」。
日本人はほとんど知りませんよね。

1983年に、
アメリカがグレナダと戦争をしました。

これがグレナダ侵攻です。

なぜ、日本人は知らないのでしょうか?



ロサンゼルスオリンピック報道の歪み

ロサンゼルスオリンピック@1984に東側諸国は参加しませんでした。
日本人の多くは次のように思っているのではないでしょうか


「よくわかんない」


図星でしょう。
だって、あの時の情報操作はグダグダになっていましたからね。
あの時、
ソ連はアメリカのグレナダ侵略@1983を非難してロス五輪を欠席したんですよ。
それを報道させないために、苦しい苦しい情報操作を行ったためワケワカメになっちゃいました。



「よくわかんない」の正体


よくわかんない

情報操作がうまくいかないと、情報操作された側にこの感覚が強く残ります。

今回の日本製鐵問題も「よくわかんない」です。
少なくとも筆者はよく分かりません。
情報の辻褄が合っていません。
無理やり解釈すると、アメリカが酷い国のように思える情報群になっています。



「よくわかんないけど…」
「…アメリカって酷い国…」



これは情報操作の大失敗ですよ。



情報操作される国への落伍


グレナダ戦争@1983の時は、情報操作によって戦争行為自体は隠せました。
情報の空白が生まれて、ロス五輪@1984の報道が歪んでしまいましたが、戦争を隠すという目的は達せられました。


よくわかんない…



が日本人には残りましたが、
アメリカって酷い国という感慨イメージは残りませんでした。

これはアメリカの情報操作がまだまだ健在だったからです。


翻って2025年。
日本製鐵問題はどうか。




「よくわかんない」


1983ー2025
ここまでは40年の刻を超えて共通ですね。



「アメリカって酷い国」




これは新感覚の感慨です。
だから情報操作の大失敗なんです。

これは_
情報操作して誤魔化そうとしたら、逆に情報操作されちゃいましたね。



殺すより盗むが良く、盗むより騙すが良い


「諜報の極意」は騙し続けることです。
覇権国家といえども戦争し続けるわけにはいかない。

殺す戦争より騙す方情報操作がいいのです。

だがしかし、アメリカはもう騙せなくなっている。

情報を操作して自分たちを正当化しようとしたら、左の方からそっと横槍が入って自分たちが悪役になっちゃった。

グレナダ戦争の際は、その情報を日本では無かったことにして誤魔化しました。
当時、強力な情報掌握力を有していた証ですね。

あれから40年。

日本製鐵のスチール株買いに関しては、「何か」をしようとしましたね。
何かをして自分たちの利益を創造しようとしました。
だけども、自分たちより強い情報力を有した何者かによって妨害をくらった。
あげくに自分たちの利益を大きく毀損してしまいましたね。


「よくわかんないけど…」
「…アメリカって酷い国…」


アメリカは日本人すらも騙せなくなってしまいました。
これは明確に情報操作の大失敗です。



ヘゲモニーは情報から崩れる

フォークランド戦争をフォークランド紛争と言わせる。
グレナダ戦争をグレナダ侵攻と言わせる。
大東亜戦争を第二次世界大戦と表記させる。

強い国家わけても覇権国家は言葉を支配できます。
言葉の先にあるイメージも支配できます。
世の中の情報を操作できるのです。

それができなくなった時、覇権国家はヘゲモニーから転落しています。
それができるようになった時、新たな覇権国家が誕生しています。


日本製鐵にまつわるニュースは、
アメリカが情報操作力を失い、覇権国家から転落したことのシンボリックニュースなのです。
情報操作する国から情報操作される国へ、
その落伍の先にいったいなにが待っているのでしょうか。



明日以降は、
日本製鐵にまつわるニュースを次の4つの角度から分析していきましょう。


①日米地位協定ないし日米合同委員会の見地
 (地政学)
②株式買収による情報蒐集の見地
 (情報経済)
③中南海による情報アドバルーンの見地
 (諜報)
④「日本製鉄」表記の見地
 (情報単純化とシンギュラリティ論)

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