21四半世紀の資本論/1200文字でわかる近現代
〜12月26日 20:00
カール・マルクスは世の中の下部構造を経済だと「喝破」した。
この図には明らかに可笑しいところがある。
明らかに可笑しいところ。
それはこの図には「人々がいない」ということだ。
人間がいない世界を、マルクスは延々と3000ページにわたって書き殴り、世界を混乱に導いた。
北斗の拳を読みすぎた筆者にはわかる。
世界は確実に滅亡へ近づいている。
だが、いまならまだ間に合う。
筆者がマルクスから200年の時を経て「対案」を提示しよう。
下部構造に「人々の価値観」をおいてみた。
こうすると、下部構造から中間構造、中間構造から上部構造へと世の中の流れが綺麗に再現できる✨
だが、これだと何のこっちゃわからんだろうから「具体例」をあげよう。
具体例として、
「おカネが最も重要だ」とする価値観が大多数をしめる世の中を考えよう。
ボランティアよりも何よりもおカネが重要。
すると、何をするにも貨幣が必要になって「貨幣経済」が機能するようになる。
次に、貨幣経済はモノコトの価値を数値可視化することで、良いものと悪いものを一目瞭然にする。
結果、貨幣経済は世の中を劇的に豊かにする。
世の中が劇的に豊かになれば、庶民も政治に口出しする余裕が生まれる。
すると庶民も政治に口出しする「民主政治」が実現するのだ。
このように、
下部構造の「人々の価値観」に「カネが最も重要だ」という価値観を代入してみると、経済は貨幣が回ることによって秩序が保たれる貨幣経済となる。
そして、貨幣経済は世の中を劇的に豊かにできるので、庶民すらも政治に口出しが可能な民主政治が機能する余地が生まれる。
ところで、読者は「カネが最も重要だ」とする価値観を何というか知っているだろうか?
読者が何千何万とこれまで何気なく使ってきたフレーズ。
資本主義
資本を他の何よりも優先する主義のことを資本主義というのだ。
つまり、上の図はこのようになる。
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これが筆者の提案する「対案」である。
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11月26日 20:00 〜 12月26日 20:00
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