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新快速/ネオリベ速度の可能性と1%を待つ未知の崖

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〜12月7日 22:00


JRの新快速が停車する駅はくまなく繁栄している。

新快速が停車するから繁栄しているのか?
はたまた繁栄しているから新快速が停車するのか?

この二元方程式に対しては議論百出が予想されるが、
おそらくニワトリが先かヒヨコが先か問題の類なのだろう。

とにかく新快速が停車する「新快速駅」はあまねく繁栄している。

だがその裏において日本には、
新快速がとまらない駅がかるく10倍以上存在する。
こうした便宜上「普通駅」はいままさに存亡の危機にある。



新快速/時間のNISA

新快速が止まる駅は快適である。
快適とは抽象的な表現だ
快適とは生産性が高いということ。
快適な空間にいると、富を稼ぎやすくなるのだ。
つまり、新快速駅は圧倒的に富を稼ぎやすい。

例えば、
新快速停車駅界隈で駅につけば、あとは電車一本で日本全国津々浦々どこにでもいける。
普通駅よりもはるかに速く目的地に着くことができる。
結果、新快速駅利用者と普通駅利用者では1日の時間が大きく異なる。
新快速利用者の方が1日に使える実質時間が多くなるのだ。

時間が多くなれば、稼げる富も増える。

こうして新快速利用者と普通駅利用者では、持てる時間とその先にある富に差がついていく。




新快速/持てるもののスピード

だが、誰もが新快速に乗れるわけではない。
確かに新快速駅最寄りの住人であれば容易く乗れる。
だが普通駅最寄りの住人であった場合、一旦どこかの新快速駅まで行くというワンクッションが必要だ。

このワンクッション時間が問題となる。

そのワンクッション時間のあいだにも、新快速駅の住人は高い生産性の中で富を蓄えていく。
新快速駅人たちは、蓄えた富を用いてさらに生産性を高める。
例えば、高度なAIを開発し人智では到達できない生産性まで仕事の効率を高めていく。
そのAIの卓抜した生産性を持って、新快速のスピードすらもさらに向上させてしまうのだ。
他方において、
普通駅人たちは、その間にようやく普通にのって新快速駅に辿り着く。
普通駅人はそこから新快速に乗って挽回を図ろうとするが…

ところが、
新快速は早朝よりもスピードが速くなり、すでに駅を出たあとだった。

つまり、普通人が新快速に乗るまでに、
新快速人は新快速のスピードを向上させることが可能なのだ。

暗黙の中でのダイヤルールが変わったのだ。

アキレスと亀の寓話のように、
いつまで経っても追いつけない世界がここにある。



新快速/スケールメリットの庇護車

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