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おらんく家 土日限定ランチ1300円の背信 北新地

このサーモンは絶品だ。こりゃトロリ感がたまらん。こんなもん1300円で食えるネタじゃねえぞ。しかもこれ本当に土日限定でしかやってないマジもんの限定メニューじゃねえか。凄えよマジで。
大阪は北新地でも桜は散ったが、土日限定でひそかに散らない桜もある。
北新地に軒を構えるお寿司屋さん「おらんく家」では、食す者の中でヒラリと桜が咲き誇るのだ。

土日祝日限定・海鮮親子丼1300円

ええいままよ、で大正解

土日にランチ難民になりかけた結果、たどり着いたのがこの「おらんく家」さん。
ランチでも1300円という価格は敷居が高かったが、「ええいままよ」とガンダム世代ならではの鋭気で突撃してみた。

結論から言えば大正解だ。


トロリ感の臨界点

サーモン価格が高騰する中で、質の劣ったサーモンでお茶を濁す店が後を立たなくなっている。
聞くところによれば、今やマグロよりサーモンのほうが高くなっているらしい。
だから美味いサーモンは争奪戦が生じて簡単に入手できなくなっているのだ。
だが、この「おらんく家」さんは違う。

トロリとしたサーモンが舌でとろけながら静かに、だが確実にタップダンスを踊ってくれた。
百聞は一見に如かず、
このサーモンは導入画像見たままのトロトロ感が喉元すぎても持続する。

1300円という通常ランチとしてはお高めの価格ではあるが、このネタならばリーズナブルだと言えるだろう。

看板

土日限定というクビキ

土日限定にかぎらず「○○限定」というレトリックは経験上ハズレ率が高い。
「限定にせずもっと売れば儲かるじゃん」
というツッコミが往々にして正鵠を得てしまうからだ。

「〇〇限定」は、
ユニクロやGUが好む「新価格」「価格見直しました」というレトリックとほのかに似ている。
これは余談だが、
GUで「新価格」という添え書きがなされた商品は、前価格よりも値上がっているケースがあるので留意されたしだ。

この「〇〇限定」のクビキからワタシを解き放ったという文脈からしても「おらんく家」さんの功績は大きい。

軒先

お寿司屋さんの趣き

風情のある軒先がまえである。
料理も山師の玄関にならない格調の高さと旨みがある。


正真正銘の土日限定ランチ

いま食べログで調べてみたのだが、
どうやら「おらんく家」さんは土日しかランチメニューをやっていないようだ。
「土日限定ランチ」の看板に偽り無しでアッパレである。

どうりで11時半開店で12時ごろにはカウンター席がほぼ満席になっていた訳だ。


寿司屋もドミナント戦略の時代??

ふむふむ、ふむふむ・・・
今ネット上で精査吟味しているのだが、
おらんく家さんは北新地に3店舗を構えているようだ。
高知からの直産品で鮮度の高いネタを提供している・・・か。

集中出店方式いわゆるドミナント戦略は「セブンイレブン」の十八番として知られているが、
お寿司屋さんにもドミナント戦略の波が押し寄せているようだ。
もしもっと近隣に「おらんく家」さんの店舗が増えるようならば、
もっともっと鮮度の高いネタがもっともっと安価に食べられるんじゃないかな。

御堂筋で最後に残った桜を見やりながらこんなことを考えてみた。


2024年4月20日(土曜)18時
カフェベローチェ淀屋橋店にて桜木を見やりながら綴る。

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