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「資本原理主義」_ネオリベラリズムの墓碑銘


20世紀。
資本優先主義=資本主義という判断基準が貨幣経済を機能させてきた。

21世紀。
資本原理主義という判断基準が情報経済を機能させている。

     判断基準    秩序形態
20世紀 資本優先主義  貨幣経済
21世紀 資本原理主義  情報経済

20世紀と21世紀における、判断基準と秩序形態(経済)の差異 筆者朝飯前に作成


本記事では「ネオリベラリズム」と言われるもの。
その日本語翻訳の決定版を提示する。


ネオリベラリズム=資本原理主義


この翻訳が決定版だ。
それでは、ネオリベを資本原理主義と翻訳することで世界を変える「5670文字時間」をシェアしよう。



資本主義と貨幣経済は異なる

資本主義と貨幣経済はよく混同される。
ここでしっかりと峻別してしまおう。

まず、主義とは頭の中にある判断基準だ。
次に、経済とは世の中に秩序がある状態のことを言う。


主義は頭の中。
経済は世の中。


このように、主義と経済はまるで異なるのだ。



菜食主義とは?


ヒトラーが野菜主義だったと云うのはあまりに有名な作り話。
ヒトラーが野菜ばかり食べていたと云うわかりやすい作り話。

では、野菜主義とはいったい何なのだろうか?

他の食べ物と野菜があったら、野菜を優先して食べる判断基準のことだ。
だから、ヒトラーは野菜ばかり食べていたという仕様になっている。

この文脈を「資本主義」に当てはめてみよう

菜食主義とは、野菜を優先して選ぶ判断基準だ。
       ↓
資本主義とは、資本を優先して選ぶ判断基準だ。

このようにして、
「資本主義とは資本を優先して選ぶ判断基準」という有力仮説が出来上がった。



資本優先主義のすゝめ


資本主義頭の中は断じて貨幣経済世の中ではない。
頭の中と世の中は異なるものだからだ。

しかしながら、資本主義という言葉があまりに無機質でわかりにくいため、どうしても誤解を招きがちという側面が強い。
ゴルゴが無機質で舌足らずで喋らないため半世紀にわたり諸説乱れ飛ぶのと同様、
資本主義もまた1世紀半以上にわたり諸説乱れ飛んでいる。



結論を述べよう。
資本主義は「資本優先主義」と表記すべきなのだ。


資本を優先する判断基準。
他の何かと資本があったら資本を優先する判断基準。
これが資本優先主義であり資本主義だ。



資本とは?

カネだ。
大金だ。
ビジネスだ。
銭ゲバだ。
金儲けだ。
それを行なっている企業セグメントだ。

それらは包括した大きな概念が「資本」である。



資本優先主義と貨幣経済の密接な関係


先ほど資本主義と貨幣経済は異なるものだと述べた。
だが、関係性は非常に強い。
資本優先主義が原因となって貨幣経済という結果が起こっている。

     判断基準   秩序形態
20世紀 資本優先主義→貨幣経済
21世紀 資本原理主義→情報経済

20世紀と21世紀における、判断基準と秩序形態(経済)の差異 筆者朝飯後に加筆修正


    原因          結果    
資本優先主義の判断基準→貨幣経済の世の中
      【20世紀の見取り図】


20世紀は図のようになっていた。
資本優先主義という判断基準頭の中が多数派となることで、
貨幣が回ることで秩序が保たれる世の中経済となっていた。
資本優先主義が原因となって、貨幣経済という結果が生じていたのだ。

これをここから10行で解説してしまおう。

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