逆襲のロッテリア/絶品チーズバーガー編
ハンバーガーチェーンといえばマクドナルド。
…
そこからやや間を空けてモスバーガー。
‥
その次となるとこれといったフレーズが見つからない。
サブウェイはハンバーガーというよりサンドイッチだし、ケンタッキーといえばフライドチキンでハンバーガーメインではない。
では、ハンバーガーチェーンでマクド、モスに続く第三勢力はどこだろうか。
それがロッテリアだ。
業界3位の地位に甘んじ続けてきたロッテリア。
ついにロッテリアの逆襲が始まろうとしている。
ハンバーガーチェーン波昂し
業界1位のマクドナルドは約3000店舗。
同じく2位のモスは約1300店舗。
そしてロッテリアは約300店舗。
なんとロッテリアはマクドナルドの1/10しか店舗を構えていないのだ。
どうりであまりお目にかかれないわけである。
ハンバーガーチェーン上位2社の色分けとしては、
廉価を掲げるマクドナルド、
健康志向を掲げるモスバーガーとなるだろう。
では、ロッテリアはいったいぜんたい何が売りなのだろうか?
いうまでもない、
ロッテリアといえば「絶品シリーズ」だ。
伝家の宝刀 絶品シリーズ
絶品シリーズは2008年にロッテリアが市場に投入したカンフル剤。
発売当初から絶品フラッグシップの絶品チーズバーガーが美味い美味いと囁かれていた。
だが、それから16年を経た今、絶品シリーズをめぐる周辺事情はどうなっているのだろうか。
こういう時は、
検索エンジンで「ロッテリア 絶品チーズバーガー」と打ち込んで予測変換を眺めるのが好手たり得る。
何たって、こちらの頭の中は向こうに伝わらないからね。
うーん。
何ともネガティブな文言が並んでいる。この方が検索エンジン側が儲かるから仕様なんやで。
ロッテリアはひどい言われようにも見える。
だが、悪事千里を行き好事門より出でず、といったもので悪評が好評より先行するのは世の常だ。
やはり、自分の口で食べなければわからない。
20年ぶりにロッテリアに行ってみよう!!
絶品だらけのハンバーガー屋
ハワイアンである。
20年ぶりのロッテリアはハワイ風情を全面に押し出して勝負していた。
だがよくよく見てみると、
ロコモコ絶品チーズバーガー、
スパイシーロコモコ絶品チーズバーガーといった体で、「絶品シリーズ」のオンパレードである。
絶品シリーズがご自慢のようだ。
これはやはり絶品チーズに食指を動かさねばなるまい。
そりゃあ100円差なら絶品ベーコンチーズバーガーいっとくしかないっしょ!
こうやってどんどんどんどん狙い筋にハマっていくのだ。
しかも左上に絶品チーズバーガーを配置し、
対角の右下に絶品ベーコンチーズバーガーが配置されている。
人間は左上から右下へと目線を流し落とす習性がある。
これを利用したレイアウトだ。
ここらの価格戦術とレイアウトマジックはさすがである。
ということで、改めて絶品ベーコンチーズバーガーいっとくしかない!
単品ゴロシの絶品スマイル
ポテトのMサイズと「シェーキ」がついたセットを頼む。
セットにするしかない「流れ作り」も見事なものだ。
「✨どの「セット」に致しますか?✨」
と可愛らしい店員さんに目を合わせながら言われると、刹那にして「単品」という概念が世界から消滅する。
予定調和で、
絶品チーズに✔️マークのついたセットがお出ましだ。
「V」
ロッテリアのささやかな勝利宣言なのだろうか。
絶品の饗宴
これはまろやかさの勝利だ!
初めての絶品チーズバーガーは芳醇で瞬く間にまろやかさが口に広がっていく。
ポテトも絶妙に剛く芳しく、柔のチーズバーガーとの対比が心地よい。
なるほど。
この絶品チーズバーガーは、硬派なポテトとの止揚でこそ、まろやかな味が最大限に引き立つ仕掛けが施されているんだ。
セットメニュー主義を最大に利用したチーズバーガー。
それが絶品チーズバーガーなんだね。
マクドナルドとの比較でいえば、
量ではマクドのビッグマックに軍配が上がるが、
味ではロッテリアが頭一つ抜けている。
価格は流石にマクドの廉価ぶりには勝てないけれど、それはしゃあない。
アレはもうどうしようもないんや。
さて、ロッテリア。
特に硬派なポテトと絶品チーズバーガーのまろやかさのハーモニーは一朝一夕で真似できる代物ではない。
これは、
呑舟之魚見つけたりだ。
相変わらず、
店舗展開も関西一円を重視してくれていて喜ばしい限りだ。
「シェーキ」という呼称もいい。
「シェーク」との差別化を爪先ギリギリのところではかって、
マクドには決して屈しないという気骨がヒシヒシと伝わってくる。
これは「絶品シェーキ」すらも視野に入ってくる展開だ。
品数や宣伝費用ではマクドナルドに太刀打ちできないけれど、
創意工夫で頑張るロッテリアのようなお店は大好きだ。
いつの日か必ず、
絶品シリーズをコンプリートしたいと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?