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「情報関税」_特異点への処方箋
現下世界における混迷の原因は「情報一極集中」だ。
情報が一極集中することでAI開発が超加速して、人類はシンギュラリティへと急接近している。
このままでいけば、なんら対策を打たないままに我々はシンギュラリティを迎えてしまう。
それはすなわち人類文明の破綻を意味する。
したがって、
我々人類には「時間稼ぎ」が必要だ。
そこで「情報関税」が1つのソリューションとなる。
「情報関税」とは情報が国境を越えるごとに国家が税を徴収できるスキームないしそれに類するもののことを云う。
情報関税によって情報移動スピードを鈍化させ、情報の一極集中を抑制する。
これによってAI開発ペースを減速させ、我々がシンギュラリティに備える時間稼ぎをする。
然る後、シンギュラリティ対策が万全となった後でAI開発を自由競争の中で再び本格化。
これならば、人類文明がシンギュラリティによって破綻する確率を大きく引き下げられる。
本記事の骨子と趣旨はここまでだ。
ここからは詳細を掘り下げよう。
人間情報がAI開発のオイル
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IT革命によって情報がデジタル化されて国境を超え始めたのが1995年。
それから30年で情報の粗密がはっきりとしてきた。
情報を持つものと持たざる者。
情報を持つ者が富み、持たざる者は貧す。
この構図が明確になっている。
なぜ情報を持つものが富むのか?
情報。
わけても人間情報はAI開発の燃料だ。
AIとは人工知能であり人智を再現するプロジェクトである。
したがって、「人間がどんなインプットに対してどんなアウトプットを返したのか?」にまつわる情報がAI開発には必須だ。
「人間がどんなインプットに対してどんなアウトプットを返したのか?」
これは人間情報に他ならない。
つまり、人間情報はAI開発の燃料なのだ。
人間情報の一極集中
1995年に情報革命が起こって情報が国境を自由に超え始める。
大手IT企業セグメントへの情報一極集中が開始された。
デジタル化された人間情報がどんどんクラウドに吸収されている。
21世紀に入り、
この人間情報を燃料としてAI開発が軌道に乗った。
悪性シンギュラリティ
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