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リアル店舗の哀しき十字架/解けない愛のパズル問題

リアル店舗がお荷物になるご時世だ。
店員が下手に声をかければお客さんから悪評が立ち客足は遠のく。
かといって店員が声をかけずにいると、お客さんから愛想が無いと悪評が立ち客足が遠のく。

かけるも地獄かけざるも地獄の現代地獄絵図が現代リアルショップにて今日も描かれている。

Amazonの展示棚になりたくない!

リアル店舗はいまやアマゾンの展示棚として利用されている。
アマゾンとは、と説明する必要すらもう必要ないほど。
Amazonはネット売買のプラットフォーマー地回りヤ○○場代ショバ代を徴収するビジネスモデルで一世を風靡しアメリカ大手IT企業だ。

膨大な商品を無尽蔵のサイバー空間に陳列し、日本人が雇用を創出するための叡智である卸売り業者をすべてスキップさせることで破格の安さを実現している。
このAmazonの出現によりこれまでのリアル店舗型小売店は一転して窮地に陥った。

消費者はアマゾンで見た服を、リアル店舗でまさに試着し、その服が自分に合えばリアル店舗ではなくアマゾンで買ってしまう…

リアル店舗は何も得るものがないまま、アマゾンにだけ富が滴り落ちるシステムが気付けば構築されていた。

ここからリアル店舗の「アマゾンの展示棚にはならない!」という暗黙の抵抗運動がはじまった。



人間 これ世の最難題なり

世の中で最も難しいものはなんだろうか?

徳川埋蔵金の量子力学的アプローチ?高齢化問題?シン小泉構造改革😞?前向けリュック上向けろ論争?

確かにそれらもある意味で、ある意味において、難しい。
だが世の中で最も難しい問題はズバリ「人間関係」である。

人間

なんともタチの悪い存在だ。
108つも煩悩を持つ超絶のどうしようもない奴ら。
そんな奴らがこの日本だけでも1億と2000万も生息しているのだから、本当にたまったもんじゃない。

108✖️1200000000000=・・・・・・・・・・・


ネットショッピング その真の長所

ネットショッピングというのはその安さもさることながら、
この「人間問題」を極力遠ざけたことで人気を博ししている。

煩わしい人間関係構築やその維持労力なしで、ワンタップにて商品を購入できる。

人間は他者と触れ合うとどうしても諍いや軋轢を生じさせてしまう。
人それぞれ価値観が多種多様で異なるのだから仕方がない。
諍いや軋轢の結果、多様な価値観を身につけ、使い分け、人は少しづつ成長していくのだ。

だから、ネットショッピングというものは人間の成長機会を奪うという一点において「大罪」を犯し続けている。
だが今日はその重要な論点かつアマゾンの死命を制す急所について深入りするのはやめておいてあげよう🥴
いづれにしてもアマゾンはすでに・・・



イボ・イノシシのジレンマ


イボが体にくっついているイノシシ君たちがいる。
彼らは引っ付きすぎるとイボが突き刺さりあって心中してしまう。
かといって離れすぎていると温め合えないため、野生動物にとって過酷な冬場を乗り切れない。

どちらにしてもイボ・イノシシ君たちは生存がヤバい。
これをしてイボ・イノシシのジレンマというなりだ。



360度の死角

これと似たようなことが人間関係にも言える。
近すぎてもだめ、遠すぎてもだめ。
この絶妙な距離を短時間で構築するのは本当に難しい。

アパレルショップの店員さんたちは、このイボイノシシのジレンマを毎日毎日わずか10分足らずで解かされているのだ。
お客さんが来てから帰路に着くまで平均10分。
この10分で「解けない愛のパズル」を解かされているのだ。

それは流石に無茶振り無理ゲーというもの。
だが、それをしなければ、ネットレビューサイトなどでー

「ノッポ店員がこちらの気持ちを考えず一方的に話しを…」

「まったく近づいてくる素振りがなく、やる気が…」

「フロアーに僅かながら汚れが見立ち…」

「XSサイズがリアル店舗にはない…」

「10時開店だとネットに書いてあったので行ってみると11時開店で大迷惑…」

ネットで見られがちなレビュー

などと訳のわからない360度の死角から口撃を受けてしまう。

では一体、リアル店舗の店員さんはどうしたらいいのだろうか?



愛のパズルが解ける必要十分条件


どうにも店員さんの立場になって考えてみると、
これはもうダメかもしれんねとすら思える。

近づけば鬱陶しがられ、離れれば怠惰だと罵られ、やってられないと捨て鉢になればクラウドにて炎上…

いわゆるカミ対応を一期一会でやってのけられるのは、往年の空海か一日署長の内田有紀ぐらいしか無理である。

ここはお客さんの方がもう少し事情を斟酌して、大目に見るべきなんじゃあないかなあ😉


因果応報。
人間万事塞翁が🐶。
因果はめぐる風車。


消費者はどこかで生産者になる。
つまりリアルで買う人はどこかのリアルで売る人になる。
「解けない愛のパズル」を解く側にたつ時がいつしか誰にも回ってくるのだ。

リアルで売るときに余裕を持ってパズルを解けるよう、リアルで買うときに愛のパズルを解けるように少し優しく緩めておく。

それだけで、随分とこの日本は住みやすくなる。




愛のショウタイ

最後に、
ネット空間に確実に存在しないもの。
それを紹介して感涙のお別れとしよう。



ネットにはなく、リアルにだけあるもの。




わかるだろうか?





リアル空間でこそ、つよく心がふるえるのだ。


それを人は愛っていうのかも🥴

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