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21世紀のレコンキスタ_「国境情報回復運動」
「国境」を取り戻す戦いを始めなければならない。
「情報」を取り戻す戦いを始めなければならない。
1995年に国境が無効化された。
情報という最も重要な概念が、国境を無視してクラウドを飛び交っている。
これが現時点における世界の混迷要因であり、早晩における破滅要因となる。
したがって、
我々は国境と情報を取り戻す戦いを始めなければならない。
第四のグローバル化
1990年代に始まったグローバル化。
グローバル化は「国境を超えた自由なヒト、カネ、モノの移動」と捉えられがちだ。
だが、この定義にはもっとも重要な概念が抜け落ちている。
グローバル化は確かにヒト、カネ、モノが国境を超えることを容易にした。
しかし、もっとも重要なもので、
もっとも国境を超えやすくなった概念を記し忘れている。
情報
これこそがグローバル化のもっとも重要なファクターである。
これこそが現下世界混迷のファクターなのだ。
グローバル化とデジタル化そしてIT化
1995年前後に開始されたグローバル化。
「情報の国境を超えた自由な移動」を勘所とすることはすでに述べた。
ところで、グローバル化と同時進行で起こった事象は何かないだろうか。
1995年といえば…
小室ファミリー。
インターネットの解禁。
情報のデジタル化。
IT化。
小室ファミリー。
小室サウンドの醍醐味はなんといってもその内部リピート率の高さだ。
あまり知られていないが、
あの内田有紀さんも小室ファミリーに在籍していたのだ。
1995年といえば小室ファミリー。
その陰で、
グローバル化・情報デジタル化・IT化が密かにだが確実に蠢き始めていた。
グローバル化 = デジタル化*IT化
グローバル化を「自由なインフォメーションの移動」と捉え直すと、観える光景がガラリと変わる。
まず一つ目、
情報が国境を超えるためには、アナログデータでは都合が悪い。
アナログデータは国境に引っかかるからだ。
したがって、グローバル化のためには情報のデジタル化が必要だった。
情報のデジタル化がなされたからこそ情報グローバル化が成就したのだ。
次に二つ目、
情報が国境を超えるためには、電話などでは都合が悪い。
国家管理ないし規制の下に置くことが可能だからだ。
したがって、グローバル化のためにはインターネットの汎用化が必要だった。
インターネットという国境を度外視した情報伝達スキームが必要だった。
インターネットの汎用化。
「IT化」がなされたからこそ情報グローバル化が成就したのだ。
デジタル化によって、情報が極限にまで軽くなり国境を通す必要がなくなった。
インターネットの汎用化によって、クラウドという情報の新伝達経路が完成した。
情報デジタル化 IT化
↓ ↓
情報グローバル化
このように、
1995年以降、
情報デジタル化とIT化の掛け算によって情報グローバル化が成就した。
情報が、国境を超えて自由に移動しはじめた。
「情報」_カミを超克した概念
情報デジタル化 IT化
↓ ↓
情報グローバル化
世の中でもっとも重要な概念は「情報」だ。
世の中がくまなく情報で形成されている以上、それ以上の概念は存在しない。
「カミ」
これが最上位概念とされることもあるが、
カミはインフォメーションの一端に過ぎない。
すなわちカミという概念はインフォーメーションの下部概念なのである。
「カミ」よりも重要な「インフォメーション」という概念が国境を自由に超え始めた。
グローバル化によって、カミを超える概念が国境を超えてしまった。
これは感覚として既に「絶対にダメ」だ。
国家のレゾンデートル
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