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アップルの固定価格販売みたいなんはええん??

あかんのちゃうん。
だいいち行儀が良くないわな。
日本はもはや、
アメポチならぬGAFAポチちゃうか。

ここが変やねんアップル製品

これね。
「アップルから小売業者への卸売価格をギリギリまで高くしているから、小売業者は値引き販売できないんだ」という文脈で問題は皆無だとして語られることが多いんよ。

でもね、小売店には次のようなやり方があリまっせ。

アップルから10万円で仕入れたiPadを9万円で売る。
当然この取引自体からは小売店側に利益は出ない。
それどころか1万円の赤字だ。
だがアップル社以外の製品を買ってもらうことで、全体として利益が出るような取引にする。
つまりiPad製品を客寄せパンダにして、それ以外の商品で小売店は稼ぐ。

これはやるべきだ。
というよりもこれが行われないのはおかしい。
要は小売店としてアップル製品だけでは赤字であっても値引き販売するべきなんよ。
負けながら勝つのが小売店の原理原則であって、負けながらの部分に現下のアップル製品は最適だからだ。
だがアップル社製品は一切合切値引きがなされない。
したがって、アップル製品の固定価格販売はおかしいと考えるんよ。



固定価格販売の歴史

1980年代までは様々なものが統制価格・固定価格での販売だった。
言い換えれば、様々な分野で競争の原理が働いていなかったということ。
映画館、ジーパン、ビール、タバコ・・・
なんだかくまなくアメリカの香りが漂っている気がするが、何故なのだろうか。

若い人たちは信じられないかもしれないが、
1990年代だってまだまだジーパンが固定価格だった。
ジーンズをどこに買いに行こうが、EDWINのジーパンばっかで、どこでも「9800円」の値札がついていたんだ。
ワイシャツ、ネクタイだって1980年代前半は統制価格色・固定価格色が強かった。
だけどダイエーなどの大手小売店の努力によって、徐々に価格統制の壁が崩れていったんだ。
つまり、
小売店側の努力によって統制価格・固定価格の壁が崩れたということ。


固定価格販売の罪

固定価格販売の大問題は「商品の質が上がらない」。
これに尽きる。

自由経済の要諦は、
企業が商品を価格競争させることによって「より安く・より高品質な商品を実現する」ことだ。
企業が価格競争しなくていいのなら企業は努力を怠り、製品品質の向上が起こらない。
すると世の中にあるモノ・コトが変わり映えしなくなり、成長が止まる。
経済成長が止まって、世の中の豊かさは横ばいからマイナスとなる。
これは封建体制への回帰となる。
「建設を封じる」と書いて封建であるから、ここはイメージしやすいはずだ。

だからこのまま電化製品を中心に固定価格販売・統制価格販売に回帰させていくと、経済から競争がなくなり、やがて経済成長が止まると類推されるわけやね。

まとめると、
固定価格販売の罪は「成長なき封建社会へ戻ってまう」ということですわ。




タブレット端末の競争絵巻

あまり知られていないが、日本国内小売店においてタブレット端末の分野では競争がほとんど行われていない。
中国製品はいつの間にか閉め出されており、
小売店に陳列されているタブレット機器はアップル社のものか東芝さんのものか、ほぼこの二者択一となっているんよ。
これではとても真っ当な自由競争とはいわれへんやろ。

でもな固定価格販売かと言われれば、それもちゃうねんで。
東芝のタブレット端末は、小売店によってある程度の幅がある。
つまり小売店が価格競争しているわけや。

だけどやで、
アップルのタブレット端末は、例えばiPadはくまなく固定価格やねん。
どこいってもおんなじ価格や。
他のマウスとか電池とかゴチャゴチャ買っても、アップルの製品だけはレシートの上で同じ価格で一切の値引きなしや。
さっき述べた90年代のジーパンと同じやで。
おかしいやろこんなん。

iPadを客寄せ商品にしてそれ単体では利益捨てて、他の商品で利鞘抜いたればええがな。
なんで、それをやらへんねんっ。




アメポチからGAFAポチへの相転移

アメポチという俗語がある。
小林よしのりによる造語で「アメリカに飼われているイヌのように従順でいいなり」の意味合い。
ゴーマニズム宣言で自民党政権などを揶揄する時に用いられた。

だがもうアメポチの時代ではない。
GAFAポチの時代だ。
我々はGAFAの犬である。

GAFAとは何か?
説明しよう。

つまりGAFAとは米ITガリバー企業セグメントの総称やね。
最近ではMATANAと言われているから、そこらでライバルに差をつけるんやで、しっかりしいや。



自由競争なき市場経済 汝の名は封建経済か

市場経済とは、たゆまぬ競争によってモノ・コトの品質が向上していく世の中を指す。
翻って現下の日本はどうか?
コロナのどさくさに紛れて中国製品を締め出し、米企業わけてもMATANAの一角エヌビディアのGPUが日本市場において一人勝ち状態だ。
というようりも、中国製品を締め出したからこそ、MATANAの一人勝ち状態が作り出されたんやあらへんか。
この文脈において、アップル社製品の一人勝ち状態がタブレット端末の分野で起こっているんちゃうん。

詳しい説明は割愛するが、
あえて人々の倫理観を破壊ないし劣化することで市場経済は駆動している。
あれやで、
ヨーロッパではキリスト教を弱体化させてから貨幣経済が回るようなったやろ。
カミがいなくなったらカネに頼るようなった。そういうことなんやで。

倫理観を劣化させて人々が助け合わなくなったから、貨幣経済やら市場経済は成立してるんやで。

でもね。
自由競争なき市場経済というものは、まったく成長しない封建経済になってまう。
これではあえて人々の倫理観を劣化させたいいとこ(経済成長)がなんもなくなってまうがな。

今の日本は、この自由競争なき市場経済に片足突っ込んだ状態やと思うんよ。
次にくるんは封建経済やね。
明治維新で倫理観ぶっ潰して、貨幣経済・市場経済導入したのに、いまさら成長のない封建社会に原点回帰。
しかも倫理観はぶっ潰れたままって、なんもええとこないんちゃうん。


あかんでこれ。
知らんでこれ。

MATANAにいてこまされてまうで。

ヤバいでこれ。

どないしょ。

手は打ってるねんよ。
合言葉まで出来てますねん。
多分きっと大丈夫なんちゃうかな。

楽しく、楽して、なんとかしましょ。
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