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『消去法』

「人の 心は 移ろいやすい」

と 誰かが言う

僕の中で 時間と共に 移っていった 人々

消去法のやり方で 消してみる

最後に残った人の名は


君は 僕の中に 何人いるの?

と 僕は問う

僕の中で 時間と共に 移っていった 人々

消去法のやり方で 消してみる

最後まで消えない 君の名は


時間と共に 失った 君の リストの中に

僕は いるのかい?

時間と共に 失った 僕の リストの中に

君は いないんだ


忘れえぬ人

時間と共に 人は 歳を重ねる

僕の中の 君も

きっと 僕と 同じだけの 時間を費やし

歳を重ねているのだろう


忘れえぬ人

どんなに 消去法のやり方で 消していっても

君だけは 消えないんだ

君は 僕の中に 何人いるの?


君と 離れた ワケが 思い出せない

それは 時間と共に 失った 僕の記憶

でもね

君に包まれた 温もりと

君が与えてくれた 精一杯を

僕は 忘れられないで ココまで 来た


君と 離れてから 沢山の時間が過ぎ去り

その時間の中で 沢山の人と出逢った

でもね

僕の 無意識が 君と比べていたんだ

永遠の愛を 誓い合った 人

その人にさえも 僕の無意識が 反応してしまう


忘れえぬ人

いくら 消去法のやり方で 消していっても

君だけは 消えないんだ

君は 僕の中に 何人いるの?


どれだけ 時間が過ぎ去ろうとも

不器用な 僕の中から

君を 追い出すコトが できない


君の 中の 僕は どれくらい?

もう 君の中の僕は どれくらい?

きっと 器用な 君の事だ

君の 中には 僕は いくらも 残っていないだろう


忘れえぬ人

いくら 消去法のやり方で 消していっても

君だけは 消えないんだ


人々は そんな 僕に

「未練」というタイトルを付けるだろう

僕は その タイトルを 笑って 受け止めよう

時間と共に 歳を重ねたからこそ

笑って 受け止められるだろう


僕は 消去法のやり方を やめてみよう

そんな コトを 続けていても

不器用な 僕の中からは 君は消えない

そんな 君の名は…

#消去法 #忘れえぬ人 #時間 #過去 #未練
#散文詩 #詩 #ポエム











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