京都探訪記 ~旅の終わり編~
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
京都旅行も最終日。3ヶ月前に予定していた一人旅も、いつの間にか終わりを迎えると思うと、やはり物寂しさを覚えるものである。
とは言え、旅行初日に「もしかしたらつぶやきだけで済ませるかも…」と書いておきながら、毎日記事を更新している。
もしかして暇なんですか?と聞かれたら、まぁ概ねその通りである。同じ地域に5日も滞在すれば、流石に充実感は高い。
しかし、京都洛中はほとんど巡っただろうと、高を括っていたが、京都には、まだまだ私の知らない世界ばかりであった。
夏の特別拝観で訪れた「智積院」は宸殿で観た堂本印象氏の屏風図。いつも近くを通っていた大雲院 祇園閣。
よそ者のくせに、京都には「ここではないどこか」に導かれる感覚を覚えるのだが、今回の旅でも強く感じてしまった。
とまぁ色々語ってはいるが、現状無事に新幹線に乗って東京へ向かっている。
それにしても、今回の一人旅はいつにもまして自由だった。
あちこちほっつき歩いて、万城目学さんの「八月の御所グラウンド」にも出ていた『セカンドハウス』で本を読む。
出町柳商店街のスーパーでお惣菜とビールを買い、鴨川デルタ付近のベンチで、道行く人々を眺めて夜を過ごす。
美術館や博物館を訪れたり、銭湯で汗を流したり。もちろん、お寺や神社にも気の向く方向に散策する。
時には観光客っぽく(どこに行っても、私は観光客なのだが)、甘味処に寄ったりね。
夕暮れ時には、木屋町や鴨川沿いを「夜は短し歩けよ乙女」のテーマソングをイヤホンで聞きながらさ迷い歩く。
とは言うものの、全く予定を立ててなかったと言ったら嘘になる。
元離宮二条城はライトアップイベントや、高台寺の夜間拝観、叡山電車に揺られて貴船や鞍馬寺方向にも行こうと考えていた。
帰る前に京都駅近くの「新福菜館」にて拉麺と焼き飯を食べようとか、振り返ってみれば、出来なかったことも多い。
だけど、後悔は一つもない。
予定通り行かないからこそ、一人旅の醍醐味ではあるまいか。
誰もいないからこそ、自由きままに、「面白いことは良きことなり」精神で歩ける。
今回の旅のテーマは「何もしない」こと。
達成できたか判断しにくいものであるし、何だかんだ古本まつりに行ったり、少し離れて琵琶湖にも行った。
まぁ少なくとも、リフレッシュはできた。それが何よりである。
帰りがけ、来年の夏も行きますと、八坂さんに願掛けしたが、いやいや、来年と言わずに今年中にもう1回くらい行きたいですなと思う、自称読書家なり。
また明日から、普段通りの生活になるけれども、京都で感じたものを心に持って、頑張ろう。それではまた次回!