出版業界で働きたいあなたへ
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
先日ニュースを眺めていたら、2023年の大学生の内定率は5月中旬で既に72.1%であるらしい。
私の就職活動は非常に長期化した(11月近くまでかかった)から、羨ましいと遠くで眺めていたものだ。
もともと出版系の仕事に就いてみたいという希望もあって、コミュニケーション能力も学歴もロクにないくせに就職活動をしていた。
だが、出版社に勤めた後「何がしたい」という明確な目的があるわけでもなく(正直どの業種でもなかったのだが)、曖昧な受け答えしかできず、ことごとく撃沈した。
転職活動の時も、一度諦めかけた出版業界に行きたいと思い、雇用形態にこだわらずエントリーしたのだが、案の定ほとんど書類で落ちた。
当時お仕事紹介会社とも面談をしたが、経験がないからと基本的には難しいの一点張り。結果的にライターとなって良かったと思うが、それでさえ紹介を受けずに自分で探したものだ。
さて、既に出版社も内々定くらいは出していると思われるため、今更全く参考にならないと思うが、一度出版社の面接を受けた時に”出版社で働くために必要な素質”を面接官から直々に教わった。
あまりいい思い出ではないが、それは転職活動で某大手出版社の面接を受けた時のこと。奇跡的に書類選考が通ったため、こちらも気を引き締めて面接に挑んだ。
面接が始まると、通常通り自己紹介と自己PRから始まる。何度か練習と実践は繰り返していたため、緊張はそれほどしないが、あまり良い印象は与えられなかった。
自己PRが終わると、早速質疑応答になった。これ以上私のことは聞かれず、逆に質問があれば答えますと言われた(おそらくこの時点で既に面接は終わっていたのかもしれない)。
素直さに自信はあるが、自分で考えるのは苦手な性分。しかも私からしたら面接が始まったばかりだったため「特にありません」と答えた。だって仕事内容とか職務条件とか確認していたし。
すると、面接官から半笑いで大丈夫ですかwwと言われた。
「出版業界に必要なのは、人と接するコミュニケーション能力と飽くなき探求心ですよwww」
その後も(人を小馬鹿にしたような顔で)面接はものの5分で終わり、当日の夕方には慎重に協議を重ねた結果、(案の定)不採用となった。
そんなわけで、出版社に勤めたいのならば、とにかく逆質問をすることだ。極端すぎて偏見かもしれないが、それくらいの積極性が大事ってことは言える。もっとも、それはどの業界でも必要になるが。
前述の通り私は就職も転職活動も、思うようには行かなかったと自負しているため、内定を獲得するためのコツなどは紹介できない。
ただまぁ言えるとしたら、蒼樹うめさんの「ひだまりスケッチ」芳文社に登場する宮子の基本方針は、お祈りメール後に何度も言葉にした。
「考えない!」「なるようになる!!」
将来のために向いていないことのために身を削るよりも、給料が安くても向いていることや得意なことで仕事をするという考え方もある。実際出版社に勤めていたら、ライターほど楽しく働いているのかも疑問である。
もっとも、学生時代に何が向いているかなんて、私自身よくわからなかったけれどもね。それではまた次回!