時には絵本を紐解いて
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
クリスマスや誕生日には、決まって姪っ子・甥っ子たちに絵本をプレゼントするおじさんポジを確立している人。
絵本屋さんでは、これはどうだろう、こっちのほうが面白いだろうかと、軽く1時間以上は回って本を選んでいる。
もっとも、今どきのサンタさんは、子供向けのタブレットも配っている時代。紙の絵本なんて、もしかしたら読まないかもしれない。
まぁ私自身、子どもの頃は絵本を読むような少年ではなかったし。私みたいに、中学時代に急に本の世界に引き込まれることもあるだろう。
そのためにも、今のうちに本をプレゼントしておく。
特に絵本は、対象年齢に制限がない書籍である。
先日、自らが主催している東京読書倶楽部の古書店街散策×読書会にて、たまたま見かけて購入した落合恵子さんの「絵本屋の日曜日」岩波書店を読了した次第。
絵本屋「クレヨンハウス」のオーナーである落合さんが、絵本屋さんでの出来事や、愛犬との思い出、それから母の介護で思ったことを織り交ぜて、その時分にぴったりの絵本を紹介してくれる。
例えば、「誰かを信じたかったら」ならば、バージニア・リー・バードンの『ちいさなおうち』を。
「自分がとてもかわいそうに思えたら」ならば、シェル・シルヴァスタインの『おおきな木』を。
「ハハハと笑いたかったら」ならば、ジョン・バーニンガムの『ねぇ、どれが いい?』を。
こんな感じでたくさん紹介されるものだから、つい買ってしまうのよね。店員さんが心持ち笑顔だったのは、気のせいかしらん。
それはさておき、「ちいさなおうち」などは小学生の頃に読み聞かせしてもらったことはあったが、改めて紐解いてみると、なんか色々考えてしまう(それはまた別のお話)。
だから、姪っ子・甥っ子たちに絵本を見繕っている間、父と母である兄貴や従姉妹のことも考えている。
読み聞かせをしている間、この本をどういう風に捉えるだろうかとか。本をプレゼントする側の人間としては、考えずにはいられない。
もっとも、無理に感想を引き出そうとする必要はない。
心がジーンとした。読書感想文なんて、それで充分でしょう?
だから絵本は良いのです。時には絵本を紐解く夜も。それではまた次回!