
考えよう。答はある。
いいことばですね。
すごく好きなことばです。
ところでみなさん、コピーライターって、どんな印象をお持ちですか?
ぼくはどこかうさんさいと思いました。コピーライターの方、申し訳ないです。ひとりひとりにそう思っているわけではなく、職業に、です。
世代的には、糸井重里さんがスーパースターだったんです。世の中を斜めからみて、ほらっていうことばをつむぐ、虚業のようなイメージがありました。糸井重里がコピーライターをやめて、ほぼ日という実業をはじめたことも、ぼくの中でそのイメージに拍車をかけました。あーやっぱり、糸井さんはどこかでそういう仕事がいやだったんだなぁって。
でもそうじゃないんだなぁ。
コピーって人の人生をかえるぐらいの影響力がある。
「考えよう。答はある。」
このことばは、電通の磯島拓矢さんのコピーのひとつ。
もともとはヘーベルハウスの広告のために作られた。
田舎にいけば広い土地があるかもしれないが、やっぱり都市に住みたいというストーリーが提示され、そののちにあのことばがつらなる。このことばは、広告という枠をこえ、多くのクリエーターの座右の銘になってすらいる。すごい。
他にも、
潜在能力を引き出せ。
自分は、きっと想像以上だ。
(ポカリスエット)
ヒトは、本を読まねば、サルである。
(宝島社)
などなど。
磯島さんの作品はこちらから。
「ことばには、社会に対する責任がある」
先日の対談のなかで、磯島さんは、こんな趣旨のことをいっておられた。
たしかに磯島さんの仕事には、メッセージの強いコピーが沢山ある。
時代の空気を読み、それに対する批評性を内包させる。
ことばは、時代というコンテクストをまとい、はじめて意味をもつ。
平易なことばが並んでいるが、そこにはちいさなトゲが、仕込まれている。
そこには、社会をよき方向に牽引しようという意志すら感じられる。
ぼくらは、これまでなにげなくことばをつかってきたんだと思う。でもSNSが発達し、これまで以上にひとりひとりが、どうしたらひとの気持ちをつかめるのか、考えるようになったのだと思う。
そんな時代にこそ、考え抜かれ、磨き抜かれたことばは、かがやきをはなつ。
改めて、、、
コピラーライターって、すごい仕事だなぁ。
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