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冬、雪、旅 〜峯澤典子詩集『あのとき冬の子どもたち』
ここ数年、寝る前に頭を冷やすため、いろいろな写真集を眺めることが増えました。詩集や句集に手を取ることもあります。なんとなく写真と似ているから。
ちょっと前に通読し、その後もパラパラとめくっているのは、峯澤典子さんの詩集『あのとき冬の子どもたち』(七月堂)です。
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新年の雪みち、冬の空港、冷えたサンドイッチ、夜行列車、バス停、夜のターミナル駅、ホテルの廊下の冷気…。
冬と異郷を感じさせるイメージが連なります。
ぼーっと読むと眠りを誘われ、よく読むとひりひりした表現もある。読み手の構え方によって違った情景が浮かんでくるようです。