見出し画像

2024年4月・5月感想雑記

 こまごまとした軽い感想を残しておくための記事です。新しいものを上にして追記していきます。が、今回はいろいろとぐちゃぐちゃです。まあ、いつもそうか。

 さて、ずいぶん間が空いてしまって、もうゴールデンウイークも終わりまして、みなさんお元気でしょうか。

 Twitterには書いたんですが、我が家は4/1という嘘みたいな日に、引っ越しをしました。ドアからドアで数分のところに。ほんと、嘘みたいなんですけど、近くでいいところを見つけちゃって。
 その嘘みたいな4/1の引っ越しに伴って、ワンちゃんと暮らし始めました! ついに、ついにやったよー! ほんとなんだ、嘘じゃないんだー!
 古代魔法文明が栄えていたころに実家で飼ってて以来、ずいぶんと久しぶりにワンちゃんとの暮らしです(ファンタジー表現)。
 ワンちゃんと暮らすため、しばらく前からアレコレの大変な手続きを経て、アレコレを乗り越えて、アレコレやられて、アレコレしてるうちに体調が悪くなって、さあ迎えた4/1、引っ越し当日に2人してコロナに罹ってました。 ほんとなんだーうそじゃないんだー。

 そういうわけでしばらくの間、マジで何もかもがめちゃくちゃな状態でした。盆と正月とゴールデンウィークが一気にやってきたようなヒッチャカメッチャカ。もういい加減、どうもこうもならんかった。

 で、今日ようやく、わぁ、時間あるなあ、久しぶりにnoteでも書いちゃおっかなあ、という5/7です。時系列とかいろいろあやしいけど、4月と5月を強引にまとめて、最近読んだり見たりしたものを書いていきます!

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

  • ペチュニアおばさんとか、近所のなんとかおばあさんとか、だんだんと裏の事情が判明してきた感じだ!

  • ホグワーツレガシーの校長、シリウスの曾曾祖父なのね。小説とゲームとがリンクしてて、取っても楽しい。

  • ハリーがキレ散らかしていて、おいおい思春期かよ、と思ったけど、普通に15歳の思春期だった。

  • ロンが監督生に選ばれるとか、なかなかハリーをこじらせるいい展開だ……。

  • アンブリッジがハリーに課した罰則が、なかなかにエグい! こんなシーン、映画でやるのかな……と思ったらやってた。やたらと想像力を刺激する痛そうなシーンで、「ひええ」ってなったよ。

  • アンブリッジにかなり苛つくのもあるけど、全体的に暗い雰囲気だよね。まあ話が深刻になってきてるからしょうがないのかしら。

  • だいぶ昔のあやしい記憶なんだけど、読者の反応で「5巻でハリーがついに一線を越えた!」くらいのことをどこかで目にしてて、そうか、幼いと思ってたけどあの子もそんな年頃か……もう童貞じゃないんだなあ……とか思ってたのよね。ぜんぜんちがったわ。ちょっとチューしたくらいでした。

  • しかも本巻の中でもう終わっちゃってたし。元カレがチョウと付き合っちゃったジニー、彼女のスパッとした元カレ評に笑ったわ。

 バシッ。
「あいたっ!」
「大きな声を出すなよ、ロン。ママが戻ってくるじゃないか」
「二人とも、僕の膝の上に「姿現わし』してるぞ!」

 TRPG育ちなので(?)移動呪文の事故を恐れるんだけど、これめちゃくちゃ怖くないですか?

「ハリー?」ハーマイオニーがためらいがちに声をかけた。
「おめでとう、ハーマイオニー」元気すぎて、自分の声ではないようだった。「よかったね。監督生。すばらしいよ」ハリーは目を逸らしたまま言った。
「ありがとう」ハーマイオニーが言った。「あー――ハリー――へドウィグ借りてもいいかしら? パパとママに知らせたいの。喜ぶと思うわ――だって、監督生っていうのは、あの二人にもわかることだから」
「うん、いいよ」ハリーの声は、また恐ろしいほど元気一杯で、いつものハリーの声ではなかった。「使ってよ!」

 ハーマイオニーが自分の代わりに怒ってくれるだろうと、ハリーは期待していたが、ため息が返ってきた。
「ええ、ラベンダーもそう思ってるのよ」ハーマイオニーが憂鬱そうに言った。
「僕が嘘つきで目立ちたがり屋の間抜けかどうか、ラベンダーと楽しくおしゃべりしたんだろう?」ハリーが大声で言った。
「違うわ」ハーマイオニーが落ち着いて言った。「ハリーのことについてはあんたのお節介な大口を閉じろって、私はそう言ってやったわ。ハリー、私たちにカリカリするのは、お願いだからやめてくれないかしら。だって、もし気づいてないなら言いますけどね、ロンも私もあなたの味方なのよ」
 一瞬、間が空いた。
「ごめん」ハリーが小さな声で言った。

 ハリーは大理石の階段を二段飛びで上がった。昼食に下りてくる大勢の生徒と行き違いになった。自分でも思いがけずに爆発した怒りが、まだメラメラと燃えていた。ロンとハーマイオニーのショックを受けた顔が、ハリーには大満足だった。「いい気味だ……なんでやめられないんだ……いつも悪口を言い合って……あれじゃ、誰だって頭に来る……

「いいか」フィニアス・ナイジェラスが、ハリーよりも大声を出した。「これだから、私は教師をしていることが身震いするほどいやだった!  若いやつらは、何でも自分が絶対に正しいと、鼻持ちならん自信を持つ。思い上がりの哀れなお調子者め。ホグワーツの校長が、自分の企てをいちいち詳細に明かさないのは、たぶん歴とした理由があるのだと、考えてみたかね?  不当な扱いだと感じる暇があったら、どうして、ダンブルドアの命令に従った結果、君に危害が及んだことなど一度もないとは考えようとしない?  いや、いや、君もほかの若い連中と同様、自分だけが感じたり考えたりしていると信じ込んでいるのだろう。自分だけが危険を認識できるし、自分だけが賢くて闇の帝王の企てを理解できるのだと──」

 この辺のハリーの思春期ムーブが丁寧でよかったね。すぐカッとなったり、とはいえまだ素直に謝ったり。

「ドビーめは、ぴったりな場所を知っております。はい!」ドビーはうれしそうに言った。「ドビーめはホグワーツに来たとき、ほかの屋敷しもべ妖精が話しているのを聞きました。はい。仲間内では『あったりなかったり部屋』とか、『必要の部屋』として知られております!」

 ホグワーツレガシーやってて、「必要の部屋で使用する」みたいなアイテムが出てきて、ふーん、なんだろう、ハウジング的なやつかな……? と思ってたら小説に出てきたよ。なるほどこういうのかー、と思ってたら今度はゲームにも出てきたよ。これぞ醍醐味だ!!!

「君、『変幻自在術』が使えるの?」テリー・ブートが言った。
「ええ」ハーマイオニーが答えた。
「だって、それ……それ、NEWT試験レベルだぜ。それって」テリーが声を呑んだ。
「ああ」ハーマイオニーは控えめに言おうとしていた。「ええ……まあ……うん……そうでしょうね」
「君、どうしてレイブンクローに来なかったの?」テリーが、七不思議でも見るようにハーマイオニーを見つめながら問い詰めた。「その頭脳で?」

 こういう世界設定に絡んだやりとりってほんといいよね。
 ホグワーツレガシーで、ハッフルパフとレイブンクローで悩んだけど、ボタニカルな寮の雰囲気が気に入って前者にしました。居心地最高です。

 ハーマイオニーは疲れたように言うと、ハリーのそばの椅子にどっと座り込んだ。それから杖を取り出し、小さく複雑な振り方をすると、杖先から熱風が噴き出した。それをローブのあちこちに当てると、湯気を上げて乾きはじめた。

 こういう、生活感のある魔法もいいわねえ……。

 ハーマイオニーはほとんど忘れむように二人を見た。
「チョウがいまどんな気持なのか、あなたたちにはわからないの?」
「わかんない」ハリーとロンが同時に答えた。
 ハーマイオニーはため息をつくと、羽根ペンを置いた。
「あのね、チョウは当然、とっても悲しんでる。セドリックが死んだんだもの。でも、混乱してると思うわね。だって、チョウはセドリックが好きだったけど、いまはハリーが好きなのよ。それで、どっちが本当に好きなのかわからないんだわ。それに、そもそもハリーにキスするなんて、セドリックの思い出に対する冒涜だと思って、自分を責めてるわね。それと、もしハリーとつき合いはじめたら、みんながどう思うだろうって心配して。その上、ハリーに対する気持がいったい何なのか、たぶんわからないのよ。だって、ハリーはセドリックが死んだときにそばにいた人間ですもの。だから、何もかもごっちゃになって、辛いのよ。ああ、それに、このごろひどい飛び方だから、レイブンクローのクイディッチ・チームから放り出されるんじゃないかって恐れてるみたい」
 演説が終ると、呆然自失の沈黙がはね返ってきた。やがてロンが口を開いた。
「そんなにいろいろ一度に感じてたら、その人、爆発しちゃうぜ」
「誰かさんの感情が、茶さじ一杯分しかないからといって、みんながそうとはかぎりませんわ」ハーマイオニーは皮肉っぽくそう言うと、また羽ペンを取った。

 早口のハーマイオニーはいいねえ!

「あの人たちは医者なのかい?」ハリーはそっとロンに聞いた。
「医者?」ロンはまさかという日をした。「人間を切りんじゃう、マグルの変人のこと? 違うさ。癒しの「癒者』だよ」

 またも、いくら魔法使いだからって、マグルの社会についてそんなに知らないことある? 案件。

『変な家2 ~11の間取り図~ 』

 面白かったー。1より好きかも。細かい話が続くのが読みやすいし、だんだんとつながっていくのもよかった。『近畿地方のある場所について』に近い感覚で楽しく読んだな。

『呪術廻戦』26巻

 ああああああああああ

 周りにアニメでしか見ていない人が結構いるので気をつけないと。

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

  • 鰓昆布のくだり、さんざん魔法を探しても見つからなくって、当日の朝になってドビーがいきなり持ってくるとか、そんなことある? ってめちゃくちゃ思ったけど、ちゃんと伏線だった。職場にいるハリーポッター好きな人に聞いちゃったよ。途中まで読んでるんだけど、あのシーンどういうこと??? って。ネタバレできなくてうずうずしただろうなあ。

  • 映画も見て、クラムは若い頃のジェラードに似てるな……。

 ……そうでもないか? 髪型だけ?

  • って、映画でクディッチのワールドカップ見せないんだ!!!!! なんてこった!!!!!

 霧の立ちこめるキャンプ場を、一行は長いテントの列を縫って歩き続けた。ほとんどのテントはごく当たり前に見えた。テントの主が、なるべくマグルらしく見せようと努力したことは確かだ。しかし、煙突をつけてみたり、ベルを鳴らす引き紐や風見鶏をつけたところでボロが出ている。
(中略)
 キャンプ場の真ん中あたりに、編模様のシルクでできた、まるで小さな城のような絢爛豪華なテントがあり、入口に生きた私雀が数羽つながれていた。もう少し行くと、三階建てに尖塔が数本立っているテントがあった。そこから少し先に、前庭つきのテントがあり、鳥の水場や日時計、噴水まで揃っていた。
「毎度のことだ」ウィーズリーおじさんが微笑んだ。「大勢集まると、どうしても見栄を張りたくなるらしい。」

 マグルのキャンプもわりとこんなじゃないかしら!

 みんなの視線に気づいたハーマイオニーは、私の読んだ本を、ほかの誰も読んでないなんて……という、いつもの歯痒そうな口調で言った。
「『ホグワーツの歴史』に全部書いてあるわよ。もっともこの本は完全には用できないけど。『改訂ホグワーツの歴史』のほうがより正確ね。または、「偏見に満ちた、選択的ホグワーツの歴史――イヤな部分を塗りつぶした歴史』もいいわ」

 早口のハーマイオニーはいいねえ……。

 その昔、ダンブルドアが、この小僧の将来に備える措置を任されたときに、ダンブルドア自身が工夫したある方法で護られている。ダンブルドアは古い魔法を使った。親戚の庇護の下にあるかぎり、この小僧は確実に保護される。こやつがあそこにいれば、この俺様でさえ手出しができない……。

 あー、ちゃんと意味があってよかった! まあそれはそれとしてかわいそうではあるけど!

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

・ここにきて内容を完全に覚えていない。というかたぶん読んでない。以前4巻まで読んだつもりだったけど、2巻までだけだったみたい。ははは。

マグルにはブラックが銃(マグルが殺し合いをするための、金属製の杖のようなもの)を持っていると伝えてあるが、(後略)

 ときどき思うんだけど、いくら魔法使いだからって、マグルの社会についてそんなに知らないことある??? くそお、純血主義者たちめ、上から見やがって……!(新たな憎しみの芽)

「しかしだ、わかってるのは、俺たちが最高の――学校一の――強烈な――チームだって――ことだ」
 オリバーは一言一言に、パンチを手のひらに叩き込んだ。おなじみの、正気とは思えない目の輝きだ。

「おなじみの、正気とは思えない目の輝き」!

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』

・読み終わってみて、たしかに……こんな話だった……ような……というくらいのかすかな記憶。トム・リドルのくだりをわずかに覚えてた。
・アラゴグがハグリッドに恩義を感じて以来、一度も人間を襲っていないわりに、ハリーとロンに攻撃的なのが不思議だ。攻撃本能と理性のぎりぎりのところだったのかしら?

 ちっぽけな雑貨屋では、折れた杖やら目盛りの狂った台秤、魔法薬のシミだらけのマントなどを売っていたが、そこでパーシーを見つけた。「権力を手にした監督生たち」という小さな恐ろしくつまらない本を、恐ろしく没頭して読んでいた。
「ホグワーツの監督生たちと卒業後の出世の研究」
 ロンが、裏表紙に書かれた言葉を読みあげた。
こりゃ、すンばらしい……

「恐ろしく」って二回言っちゃってて笑う。

「君、ロックハートの授業を全部小さいハートで囲んであるけど、どうして?」
 ロンがハーマイオニーの時間割を取り上げて聞いた。
 ハーマイオニーは真っ赤になって時間割を引ったくり返した。

 あの賢いハーマイオニーさえも、恋の前には盲目なのか……。

「ハリー――もし、厚かましくなければ――でも、だめでしょう。そんなことはおいやでしょう……」
「何なの?」
「ええ、今度のハロウィーンが私の五百回目の絶命日に当たるのです」
「ほとんど首無しニック」は背筋を伸ばし、威厳たっぷりに言った。
「それは……」ハリーはいったい悲しむべきか、喜ぶべきか戸惑った。「そ
うなんですか」

 そうなんですか、としか言えない……!
 ここのシーン、嘆きのマートルがピーブズを追い込んでるのを見たハーマイオニーの「なんとまあ」とか、ほとんど首無しニックに「楽しんでいますか?」と聞かれて、「ええ」とみんなで噓をつくのも面白かった。ひどいパーティだ!

 淡い陽光がホグワーツを照らす季節が再び巡ってきた。城の中には、わずかに明るいムードが漂いはじめた。ジャスティンと「ほとんど首無しニック」の事件以来、誰も襲われてはいなかった。マンドレイクが情緒不安定で隠し事をするようになったと、マダム・ポンフリーがうれしそうに報告した。 急速に思春期に入るところだというわけだ。
「にきびがきれいになくなったら、すぐ二度目の植え換えの時期ですからね。そのあとは、刈り取って、トロ火で煮るまで、もうそんなに時間はかかりません」

 三月にはマンドレイクが何本か、第三号温室で乱痴気パーティを繰り広げた。スプラウト先生はこれで大満足だった。
「マンドレイクがお互いの植木鉢に入り込もうとしたら、完全に成熟したということです」

 こういうファンタジー小話、とってもいいねえ!

『ハリー・ポッターと賢者の石』

  • ずーっと前に4巻まで読んだのを、ワンちゃんとの暮らしを始めるにあたり、お勉強のためにKindle Unlimitedに入ったタイミングで再読している。

  • 懐かしい……というかほとんど覚えていないのでもはや初めて読んでいるようなもの。前に読んだときより、ずっとファンタジーの空気を感じられて、思わずワクワクしちゃう。

  • 仕事帰りに疲れていても読みやすく楽しい。あれ、仕事帰りに読み始めたんだっけ、とメモした日付を見たら、まだ3月だった。ビフォア・コロナだな!

  • キングダムのアニメを見切っちゃって、ハリーポッターの映画版も見始めたんだけど、お嫁が「なにかあるとすぐに、やれ加点だ、やれ減点だ、って、こんな学校疲れちゃうから嫌だ……」って言っててなるほど確かにそうだなと笑っちゃった。

  • そういえば映画、思ってた以上にすっごく昔の雰囲気で驚いた。あと音楽がいいのね。ジョン・ウィリアムスだったのか。

  • クディッチのルール、こんなガバガバだったっけ……? とビックリしちゃった。さんざん擦られてそうだけど。まあ、160点差以上ついたら金玉(きんぎょく)以外で勝敗つくけども……。

  • あと、箒の差がめちゃくちゃデカそうなのもすごい。それでいいのか……? もしかすると、欧州サッカーにおける移籍金の高騰についてほのめかしているのかな……?

 魔法使いの家の子はみんなひっきりなしにクイディッチの話をした。ロンも同室のディーン・トーマスとサッカーについて、論等をやらかしていた。ロンにしてみれば、ボールがたった一つしかなくて、しかも選手が飛べないゲームなんてどこがおもしろいのかわからない、というわけだ。ディーンの好きなウエストハム・サッカーチームのポスターの前で、ロンが選手を指でつついて動かそうとしているのをハリーは見たことがある。

 サッカー(というかフットボール)との比較でニヤッとした。

「先生ならこの鏡で何が見えるんですか」
「わしかね?  厚手のウールの靴下を一足、手に持っておるのが見える」  ハリーは目をパチクリした。
「靴下はいくつあってもいいものじゃ。なのに今年のクリスマスにも靴下は一足ももらえなかった。わしにプレゼントしてくれる人は本ばっかり贈りたがるんじゃ」
 ダンブルドアは本当のことを言わなかったのかもしれない、ハリーがそう思ったのはベッドに入ってからだった。でも……ハリーは枕の上にいたスキャバーズを払い退けながら考えた――きっとあれはちょっと無遠慮な質問 だったんだ.......。

 たぶんここはあとになって思い出されるいいシーンな気がする……!

 こぎれいな皮表紙の本のようだった。いったいなんだろうとハリーが開けてみると、そこには魔法使いの写真がギッシリと貼ってあった。どのページでもハリーに笑いかけ、手を振っている。お父さん、お母さんだ。
「あんたのご両親の学友たちにふくろうを送って、写真を集めたんだ。 だっておまえさんは一枚も持っていないし……気に入ったか?」
 ハリーは言葉が出なかった。でもハグリッドにはよくわかった。

 これはいいシーン!

『街とその不確かな壁』

  • 読み始めてすぐ、「これはPL1人だけのTRPGの話なのかな?」とか思っちゃった。

 でも、そこで二人で額を寄せ合って、いったいどんな話をしていたのだろう? 今となっては思い出せない。あまりにも多くを語り合ったため、ひとつひとつの話題を特定することができなくなってしまったのだろう。しかしきみが高い壁に囲まれた特別な街の話を語るようになってからは、それがほくらの会話の主要な部分を占めるようになった。
 主にきみがその街の成り立ちを語り、ぼくがそれについて実際的な質問をし、きみが回答を与えるというかたちで、街の具体的な細部が決定され、記録されていった。その街はもともときみがこしらえたものだ。あるいはきみの内部に以前から存在していたものだ。でもそれを目に見えるもの、言葉で描写されるものとして起ち上げていくにあたっては、ほくも少なからず力を貸したと思う。きみが語り、ぼくがそれを書き留める。古代の哲学者や宗教家たちが、それぞれの忠実で綿密な記録係を、あるいは使徒と呼ばれる人々を背後に従えていたのと同じように。ほくは有能な書記として、あるいは忠実な使徒として、それを記録するための小さな専用ノートまで作った。その夏、二人はそんな共同作業にすっかり夢中になっていた。

P.16-17

 中高生でTRPGやって、初めてのキャンペーンで夢中になるやつじゃない???

  • これ好きなやつだ……と思ってたらあとがきで、この作品の元から、『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』が書かれたとか。ならたしかに。

  • とはいいつつ、これホントの話なのかな……? デレク・ハートフィールド(だったっけ?)的な話だったりする?

 全体的にゆめうつつな話だったけど、引っ越しと体調不良が重なって、読んでた頃の時間も場所もゆめうつつだったのが面白かったな。

『人、イヌと暮らす』

・著者は自然人類学者(進化生物学者とも)、夫は心理学者、そんな2人がいままで暮らしてきたイヌについての本。いわゆるハウツー的なものではなくて、もっとエッセイみたいな感じだけど読みものとしてすごく面白い。

進化生物学者と心理学者の夫婦の家に、真っ白な可愛い子犬がやってきた。名前はキクマル。続いて、やんちゃな、暴れん坊コギク、可愛いわがまま娘のマギー。
3頭3様、個性の違う彼らと一緒に暮らして考えたことをつづる、科学✕愛犬エッセイ。

裏表紙より

 本を裏返したらそのものずばりな紹介が載っていた!(当たり前)

  • 嗅覚がイヌもヒトもそんなに変わらないんじゃないかって話がおもしろかった。感じた匂いを処理する脳の部分は嗅球というが、その神経細胞の数は、嗅球の大小に関わらずどんな哺乳類でも1000万個のオーダーらしい。

  • なんとなく、犬の嗅覚は鋭いのだから、人間が臭いと思うものを犬が嗅いだら気絶してしまうのではないか、みたいに考えてしまうが、そういうことじゃなくて、もっと細かいニュアンスの違いがわかる、みたいな感じっぽいね。まあそれはたしかにそうか。安心しておならができるね。

  • 著者が犬と暮らしてから「子どもが可愛い」と思うようになった話も面白かった。わかるような気がするし、我が家もそうなりそうな気がするし。

映画

『黄龍の村』

  • Twitterで名前は知ってた。ホラーの先生、軟骨さんも言及してた気がする。

  • 緑のジャージの人が、世界観を同じくするほかの映画で殺し屋的なキャラらしいとおぼろげに知っていたので、微妙にネタバレはしていたけど。

  • 上記のような経緯もありつつ、ホラーかと思ったらアクションだった。因習村をぶっ潰せ!!!的な。ちょっと知ってたとはいえ面白かったよ!

  • パリピ自撮り動画から始まって、いけすらないやつらが犠牲者かと思ったら、冴えない(風を装っていた)同行者がバキバキに戦って、彼らも結局パリピ自撮り動画を撮って終わる対比が笑っちゃう。

ドラマ

『心霊マスターテープ-EYE-』

  • Amazonプライムで。久しぶりにホラーを観た。いやー、面白かったなあ。また見ていきたいね、やっぱりふつうにホラー好きになってるわ。

  • 2話のりょうくんのお母さんが、リアルなようなリアルじゃないような、やっぱりリアルな取り乱し方がめちゃくちゃ怖い!!!

  • ときどきカメラ回してない時の映像があって、あれはなんなんだろう……。

  • ひとみさんのお母さんが怖すぎる!!! お母さん怖いドラマかもしれん。

  • 先輩監督たちが微妙にお互いに責任をなすりつけ合うのがやたらリアル!!! ちょっと笑っちゃったけど、テーマである「カメラで撮ることの暴力性」を考えると、この辺も意図的なのかもしれないなあ……。

アニメ

『キングダム』シーズン5

・この戦いで鍵を握るのは渕さんだ!(表情ポワーン)

 引っ越し直前・最中にめちゃくちゃ「ながら」で見てたので、これ以外感想のメモが残っていなかった。ポワーンとしてたのは俺だったか!
 言葉はいろいろあれど、結局侵略戦争をしている秦にあって、信にとっても政にとっても直球で避けては通れないエピソードが描かれてて、これからも楽しみだ。アニメを待つか、ここからコミックスで読んでいくか、どうしようかなあ。

『キングダム』シーズン4

  • ついに来たよ、「車輪だったか水車の輪だったかの中心に、アレを刺してクルクル回す一芸でのしあがった男のエピソード」! 

なんとか父の人脈で下級文官となれたけど/やはりそこでも才覚なく/やることといえば夜な夜な上級・中級文官たちの接待で/下品な芸を披露するだけだった

 なるほど、こう来たか!

  • かいおくがかいぶえを吹くシーンがよかった。

  • 昌平君が観客のボルテージを一気に最高潮にした!

 これを思い出す。

  • 読んだのシーズン4までだったみたい。ここからは知らない話かー楽しみだなー。と思ったらシーズン5、2024年1月からの放送なのね! 今期のアニメじゃん! なかなか言う機会ないから嬉しいなぁ「今期のアニメ」!

『キングダム』シーズン3

  • やっと信が鎧を着てよかった……!

  • 絵柄が変わって、河了貂なんかもう唇がぷっくりしちゃってまあ……!

  • 蒙武が部下と顔のスジで会話したのが面白かった。

  • 汗明(カニのごとき頭)の盛り上げ部隊楽しそう。

  • いまさらだけどこのアニメ、ずっと戦争してるな……。

  • 蕞の戦い、政の檄。なぜか昔から王の演説にやたらと弱くて、めちゃくちゃやられてしまった。

  • 「カイネが落ちるぞー!」→「喜んでー!」

  • 「傅抵が落ちるぞー!」→喜んでない。

音楽

『星の下、しばし』U-zhaan · Tamaki Roy · Chinza Dopeness · Salyu

 ぜんぜんヒップホップのことを知らないんだけど、フリースタイルダンジョンを見ていたころ、鎮座DOPENESSが好きになってときどき聞いている。
 我が家のワンちゃん、トイレのコマンドどうしようか考えて、一般的な「ワンツー・ワンツー」じゃなくて「シーシー・プープー」というかわいい感じになっちゃったんだけど、この曲聞いてたらおしっこしたくなっちゃったりしないかな……とぼんやりとした杞憂。

『Quick Report』岡崎体育

 キングダム見てて、昌平君が観客のボルテージを一気に最高潮にして思い出した。ライブめちゃくちゃ楽しそうでいいなあ!

『トロッコにのって』岡崎体育

 YouTubeでQuick Reportのコメントに書かれてて聞いてみた。最高だよこれ。こんな全力のボケ、しかもちょっといい曲ってのがまた……!

『おっさん』岡崎体育

 岡崎体育だと今のところこの曲が一番好きかしらね。いい曲だ……。

『Fight on the Web』岡崎体育

 YouTubeでPV見て回ってたら、これだいぶ笑っちゃった。いい出来すぎる!

いいなと思ったら応援しよう!