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2024年6月感想雑記

 こまごまとした軽い感想を残しておくための記事です。新しいものを上にして追記していきます。(ここまでコピペ)
「追記していきます」も何も、6月中にここで記事を書いておらず7月に入ってから重い腰をあげている始末。前回に引き続き、2か月分まとめちゃっていいかなあ……と、めんどくさがりが甘い声で囁いてきたのですが、今日ちょっといろいろとアレなことがたくさん起きたので、怒りをエネルギーに変えてここに文字をぶつけておこうと思います!!!(よくない発散法)
 で、8月の終わりになりました。いやあ……7月に異動しちゃってねえ。もう前よりがぜん忙しいのに、別に給料は増えないっていうね。割に合わねえ!
 ……もう、おわかりですね? そう9月でーす! 全然秋が来ない! 涼しくならねえ!
 うおおおおおお持ってくれオラの身体ぁー!!! 10月だぁーーー!!!(界王拳の感じで)

 そういうわけで、とりあえずこれが何月のことかとか今が何月かとか、もういいじゃないですか、細かいことは。我々みんな、どうにかこうにかやってるんです、サラリーマンなんてそんなんでいいんですよ……(よくわからない入りで誤魔化しながら行きましょう!)
 もうね、ちょっとずつでいいから公開していくから! まだペラッペラの2項目だけしかないけどね、いいの! もう!


『コワい話は≠くだけで』

  • 最近見たり読んだりするホラーに、ことごとくクレジットされている「梨」という作家がいて、お嫁と「また梨が関わってたか……!」と唸っていた。こりゃもう梨単独作品を見ていくべきだと思って買ったコミック。

  • あ、これ、前に触りだけTwitterで読んだことあって面白かったやつじゃん! ヤバいめちゃくちゃ面白い。これが梨のやり方かーーー!!!

  • コミックでフェイクドキュメンタリー的なことをやるってどういうのかな……と思ってたけど、なるほど、こういう表現方法があるのか……!

  • リアリティラインって言ったらいいのか、ほのぼのコミックエッセイの絵柄と、怪談を語る絵柄が描き分けられてて、そこに作中の現実世界が怪談の絵柄でごちゃ混ぜになっていくのがすごい怖い。その上、ほのぼの路線も継続されつつそこでも何やら不穏な気配があるのがめちゃくちゃ不気味。

  • 作中作があることで、作中が僕らのこの現実世界っぽく感じるみたいな手法なのかしらね……。

  • wakuwaku動画が絵柄唐突に変わるのも、上記みたいなこととリンクしてるのかな……。

  • これもう祓除じゃん! あれも梨じゃん!!!

  • オチの円環構造にも唸ってしまったよ。読み返すべき作りになってるけど、たしかにいろいろ仕込まれてた……! すごすぎる!(ファンの感想)

『われら闇より天を見る』

・仮想の本棚で、ザリガニの鳴くところと同じ棚に入っている本。

 ダッチェスは母親をたいていは憎み、ときどき愛し、つねに必要としていた。

p.121

「電話はしてこないで、ウォーク。手紙ならまあいいかも。ロビンは、あの精神科医が言ってたけど、忘れる必要があるんだから。当分のあいだはね。あの子にはつらすぎるもん。子供には無理だもん」
 きみも子供じゃないか。そう言いたくなった。

p.137

「おれが立ちあがれば、この家の屋根と草地が見えるようになる。おれは雨樋の枯葉を見おろして、秋が来ることを、誰が死のうと季節はめぐることを思い出す。おれが空高く立ちあがれば、モンタナはみるみる小さくなって、熊みたいなトラクターに縫い合わされた畑のパッチワークや、日常のなかであっぶあっぶしてる人たちが見えるようになる。
 海は果てしないが、おれにはその果てが見える。地球が見える。丸い曲線のむこうにあしたがあるのに、まわろうとしない地球が。空を支える雲や、砂漠の夕暮れと都会の夜明けが見える。まもなくおれは闇と星とその衛星になる。世界はおれが指を一本持ちあげれば隠れちまうほどちっぽけな、取るにたらないものになる。おれは自分が信じてもいない神になるんだ。悪いやつらなんか追っぱらえるぐらい大きいんだ」

p.247-248

 ダッチェスはハルと眼を合わせた。ハルは老けて見えた。見えて当然だったが、その代価と犠牲を彼女は知っていた。母親のこと、シシーのことを。 「あたし、いろんなことを言っちゃったけど、謝るつもりはないよ」そこでごくりと唾を呑んだ。
「でもさ……」 「いいんだ」
「よくない。だけどいつかは、よくなるかもしれないって思う」
「さあ、もう行け。行って楽しんでみろ。カメラには笑顔だぞ。どっちのカメラにも」
 ダッチェスは中指を突き立ててみせたが、そこに笑顔を付け加えた。

p.302

『ジャンル特化型 ホラーの扉』

  • 面白かったー。特に終わった町と告発者と民法第961条。

  • たしかKindleセール情報で知ったはず。

  • みてるよ。尾を引くタイプのイヤさ。覗き込んでいる姿がやたらとこびりつく。

  • 終わった町。不穏さが最高にいい。

  • さよならブンブン。意外なほどの爽やかさ。バズりそうな話。

  • 告発者。後味悪く救いがなくてよい。「(ああ、そっちだったのか)」p.133に、他人事感があってまたよかった。

  • とざし念仏。息苦しさからめちゃくちゃ早く読んでしまう。腐って溶けたアマガエルの回想がまた息を止めさせる。

  • ──分間。みなさんが静かになるまでX分かかりました、的なシーンは笑ったけど、ラストの学校という施設の性質や、ロボットの行動のことを考えると考え込んでしまう。

  • 学校の怖い話。音声で聞くべき話。話の収まりの悪さがまた怖い。

  • 民法第961条。ズルい。こういうのが好きすぎるのよ。梨はもうすっかりファンになってる気がするので追いかけようと思う。

『ハリー・ポッターと死の秘宝』


  • ホグワーツレガシーにやたらと端役の生徒がいるのはこういうことかーと、終盤の展開を読んでて思いました。学校ってそうだよね、たくさん人がいるもんな。

  • ホグワーツレガシーも、あの巨大な舞台となってる学校でいつか大きな戦いイベントが起きるのでは……? と思ってたけど、原作のホグワーツの戦いは熱かった。トレローニー先生水晶玉攻撃は笑いました。

  • ホグワーツレガシーでスネイプのコスチュームがあるので、どう考えても人気なんだよね? って思ってたけど、やっぱりそうだよな!

 ホグワーツレガシーって連呼しました。

「君は今晩、その埋め合わせをしたよ」ハリーが言った。「剣を手に入れて。分霊箱をやっつけて。僕の命を救って」
「実際の僕よりも、ずっとかっこよく聞こえるな」ロンが口ごもった。
「こういうことって、実際よりもかっこよく聞こえるものさ」ハリーが言った。「そういうものなんだって、もう何年も前から君に教えようとしてたんだけどな」

 いいシーンだ!!!
 ロンがいなくなるところで、映画だとハリーとハーマイオニーがダンスするシーンがあるんだけど、なんかあれ、不思議な感じだったよね。

・ドビーのシーン。ああ……ってなった。ついに心を閉じる方法を身につけた、ってのも悲しい。
 けどさ、せっかく「魔法でなく。スコップはある?」って言ったのに、ビルが杖でどさーって。ちょっとずっこけました。

・レイブンクロー寮の出入り大変そうだ……! ルーナとマクゴナガル先生のを見ただけだけど、毎回、ハッキリと答えの決まっていない問いかけに答えないといけないのかな? しんどくない?

 ハーマイオニーの両腕から、バジリスクの牙がバラバラ音を立てて落ちた。ロンに駆け寄り、その両腕をロンの首に巻きつけて、ハーマイオニーはロンの唇に熱烈なキスをした。ロンも、持っていた牙と箒を放り投げ、ハーマイオニーの体を床から持ち上げてしまうほど夢中になって、キスに応えた。
「そんなことをしてる場合か?」

 そうね。


「やあ、大臣!」
 パーシーがまっすぐシックネスに向けて、見事な呪いを放った。シックネスは杖を取り落とし、ひどく気持が悪そうにローブの前をかきむしった。
「辞職すると申し上げましたかね?」
「パース、ご冗談を!」
 自分の一騎打ちの相手が、三方向からの「失神の呪文」を受けて倒れたところで、フレッドが叫んだ。シックネスは、体中から小さな棘を生やして床に倒れた。どうやらウニのようなものに変身していく様子だった。フレッドはパーシーを見て、うれしそうににやっと笑った。
「パース、マジ冗談言ってくれるじゃないか……おまえの冗談なんか、いままで一度だって──」

 自分もうれしくなって、にやっと笑ったのよ、笑ったのよぉーーーーー!!!!!


「先生、あれは何ですか?」
「我々の救いの及ばぬものじゃよ」ダンブルドアが言った。

 あーーー、これがアレかあー! ってなったシーン。ずっと画像で知ってたけど、なるほどこれが。


「最後に、一つだけ教えてください」
 ハリーが言った。
「これは現実のことなのですか? それとも、全部、僕の頭の中で起こっていることなのですか?」
 ダンブルドアは晴れやかにハリーに笑いかけた。明るい靄が再び濃くなり、ダンブルドアの姿をおぼろげにしていたが、その声はハリーの耳に大きく強く響いてきた。
「もちろん、きみの頭の中で起こっていることじゃよ、ハリー。しかし、だからと言って、それが現実ではないと言えるじゃろうか」

 これはとてもいいねえ……。フィクション全般に刺さるところだ。


『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

  • ハーマイオニーとロンの甘酸っぱい話が。この辺って、たぶん映画のほうが前もって強く匂わせてた気がするんだけどどうかしら。まあ、1巻でロンがハーマイオニーを泣かすのは、好きな子に意地悪的な展開とも取れなくないけど、たぶん意識しだしたのは4巻のパーティのシーンからな気がするしな。

  • ハリーポッターシリーズで好きなもののひとつに動く絵があるんだけど、これって分霊箱となんか関係あったりしないのかな……? あれはどういう仕組みなの? 魂はない的な? でもわりとしっかりと話すんだよな……うーん。意識とは、自我とは、魂とは……と考えが迷い込んでいく。

  • 姿現しの呪文の「ばらけ」のシーンが、怖いし面白いし! そうだよなあ、事故りそうだよなあ!

 恐ろしい苦痛の悲鳴が上がり、みんながゾッとして声のほうを見ると、ハッフルパフのスーザン・ボーンズが、ー・五メートル離れた出発地点に左足を残したまま、輪の中でグラグラ揺れていた。
 寮監たちがスーザンを包囲し、バンバンいう音と紫の煙が上がり、それが消えたあとには、左足と再び合体したスーザンが、怯えきった顔で泣きじゃくっていた。

  • クディッチのシーンのおざなりさよ! 映画なんかもう、クディッチ関係バッサリなくなってたしさあ!

「勝ったぞ!」
 ロンが目の前に躍り出て、銀色の優勝杯を振りながら叫んだ。
「勝ったんだ! 四五〇対一四〇! 勝ったぞ!」

 あっさり!!!!! さすがに笑った。

「あの短い会合の後日談が、それを示しておる。よいかな、ヴォルデモート卿がその職に就くことをわしが拒んで以来、この学校には、一年を超えてその職にとどまった教師は一人もおらぬ」

 このあたりも序盤からの伏線回収って感じで面白かったよねー。


 ネビルがルーナに支えられて席に着くのを見て、ハリーは二人に対する熱い思いが一度に込み上げてきた。ダンブルドアが亡くなったあの夜、DAのメンバーの中で、ハーマイオニーの呼びかけに応えたのは、この二人だけだった。ハリーは、それがなぜなのかを知っていた。 DAがなくなったことを、いちばん寂しく思っていたのがこの二人だ……たぶん、再開されることを願って、しょっちゅうコインを見ていたのだろ う……。

 あーん、このシーンもよかったねえ。ネビルとルーナはいいキャラクターだよなあ……。

映像

『祓除』

  • 前に事前番組は見たんだけど、本編が見られなかったのよね。6月にハウス・オブ・ザ・ドラゴンのためにU-NEXTに再加入したら本編があるじゃないの! ワーイ!

  • 遠隔祓除のところで、いきなりリアルに再生エラーが起きたのがめちゃくちゃ怖かった……! え……なにこれ、演出? 我が家の環境だけのエラー??? みたいに虚実が混濁して怖かったわあ……。

  • 何を見せられているのか……? という不気味さがすごい。しきりにアンテナやらチューニングやらが出てくるので、それをテーマとしているのは間違いない。この番組が地上波やらライブ配信やらで届けられた(ていうかふつうにオフラインのライブイベントやったってことがもうめちゃくちゃすごい。狂ってる)ことにも意味があるし、あの電波じみた(この言い方もまんま、その用語だ)視聴者からの警告はそのままの意味なんだろうなあ。

 あとから見つけたnote。ワァー! すごい面白い!!!

『このテープもってないですか?』

  • 大森時生絡みで見た。

  • き、気持ち悪い……最高か……! ときどき謎に繰り返すのも怖すぎる。

  • 狂うというのはこういう側面があると思うし、その疑似体験でもあるのかな……。

  • ユースケサンタマリアの番組を思い出す。名前なんだっけ……って検索したらSIX HACKで、ここにも大森時生のクレジットが!

  • 裏世界ピクニックのバグりかたと同じ感じで、言葉はわかるんだけど、意味がわからなくて狂った気持ちになる。こういうの大好きなんだ……。

  • 最近知ったけど、ワードサラダって言うらしいね。

  • 山岸凉子の異界の雰囲気も。こういうのが大好きなんだ……。ミッドナイトパラダイス、完全に異界。

  • 考えてみたら、これまでずっとこっちの現実世界を脅かしてくる作品が好きで、ああそうか、最近までほとんど触れてこなかったホラーというジャンルにもこれがあったか、という発見と、山岸凉子の短編はもともと大好きだったので、知ってたじゃん、繋がってたじゃんという再発見。

  • ミッドナイトパラダイスでわけのわからない会話が進行するのを、だんだんスタジオの2人が頷きながら見てるようになるのも怖すぎる。

  • 赤ん坊の声が、いくぶんでもサラウンド環境があるとマジでヤバい。あっちこっちから生々しい声がする。

  • 昭和の番組のグロテスクさを見せつけてるとは思うけど、スタジオの令和の番組も、結局は同じようにいとうせいこうを中心にして綺麗な女性を配しているというのはたぶんわざと。

  • しかし、がんばれ奥様ッソ! に引き続き、夜中にテレビつけてたまたまこれ見たらマジで夢かと思うんじゃないかな。いいなあ、憧れのシチュエーション……!

『Aマッソのがんばれ奥様ッソ!』

  • 年末の夜、なんとなくテレビ見ててこれに出会えてたら面白かったろうなあ……。あとから考えても「あれは夢だったのでは……?」って体験になってそうでワクワクしちゃう。

  • 昔フリースタイルダンジョン見てたときに、スタジオライブで、「一度は飲みたいパイナップル・ジュース」というブランキーみたいな歌詞のフワフワした曲が流れてた記憶があって、いまでもたまに「あれは夢だったのでは……?」と、思い返してしまう。

  • この頃から大森時生の名前も気になってた気がする。

  • それはそうと、ハンバーーーグ!!!!! ハンバーグ師匠が出てきちゃうよ! これはエグい!!!!! 犬は無事です系アナウンスを見習って欲しいよな!! 花梨ちゃんたらなんてことを!!!!!

  • でもあんなに過食部ないよね……。

  • 感動で感謝のお手紙、「今までありがとう」が怖いわーーー! 絶対後日お母さんいなくなってるよ……。

  • とか思ってたら第3話(?)でニュースがー!!! なるほどそういう作りなのね……!

  • 2つめのお助け企画の感想は、これだけが残ってた。「式中村の村長、精が強そう……!」いま思い返してもそれはそうだなと思う。

『リターン・トゥ・ホグワーツ』

  • ご褒美みたいな後日談。3人が当時について振り返って感極まってるところを見て、こっちも結構感動してしまった。

  • しかしヘレナ・ボナム=カーターってほんとすごいよなあ。魔女感が似合いすぎる。ビッグ・フィッシュの魔女もすごい好きでした。

音楽

『Ginger』/TOMOO


 ドッグシグナルならぬ、キャットシグナルがあったら主題歌になりそうな曲。曲調も歌詞も可愛らしい。

『New Song』/王舟


 楽しそうな楽器編成、楽しそうでちょっとキュンとくるメロディ、あまりに刺さりすぎる。こういうのをそっと紹介されるので、ずっとSpotifyに入ってるんだよなあ。

6月のわんちゃん

お気に入りのおもちゃと同じ角度になってた。
かわいいねえー!
ブランケットかけたら寝ちゃった。
かわいいねえー!
この頃、このマットの上におもちゃを並べるくせがあった。
かわいいねえー!
びよーん。
かわいいねえー!

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