TPOの狙いが凄かったサンプリング
夏はフェスの季節
春はあけぼの、夏はフェスの季節です。
日本はフェスの開催数が多いフェス大国として海外にも知られるようになっています。
さて、いままであまりフェスに縁がなかったのですが、都市型フェスとして開催された J-WAVE主催「INSPIRE TOKYO 2023」に行ってきました。
音楽フェスとして、とても楽しかったのですが、その周辺もとても考えられていました。昼過ぎから夜までの開催時間が長いので、さまざまな時間の過ごし方ができるようになっているのです。
暑い日に、初体験
会場の一角にスケートボードやボルダリング、ダブルダッチなどを体験できるエリアが設けられていました。なんでも無料で体験できるとのこと。スケートボードをやったことがなかったので、興味本位で「できますか?」と聞いたところ「できますよ、どうぞどうぞ」とウェルカムな感じだったので参加申込書を書いて、転んだ時に対応するヘルメットや膝当てなどの装備を装着。
インストラクターには、日本チャンピオン(!)の方もいて親切丁寧に滑らせてくれました。
やってみると、めちゃくちゃ面白いのです。あと、スケートボードには褒める文化があるようで、ちょっとしたことでもスタッフの皆さん、チャンピオンが褒めてくれる。転んでも笑顔になるくらい前向きなモードになります。
でも、外なので、暑いのです。汗をかきます。そんな時に、
「どうですかー」と手渡されたのがこれ。レッドブルの新商品、夏限定のマンゴーパイン味でした。
普段は飲まないレッドブルですが、この開放的な空間と初体験のスポーツで汗をかいて水分を求める状況にバッチっとはまって、ブランドへの好感度が一気に上がりました。
身体的な刺激や体験と商品が組み合わさると、こんなにも効くのかぁと実感しましたし、身体が水分を求めていたので、ありがとうという気持ちになりました。
そういう意味で、部活的なアプローチで成功したスタバのキャンペーンの事例のように、参加するお客さんがブランドや商品に親近感を持つ構造に通じるものがある気がします。
個人の感想とはいえ、こんなにも効くサンプリングを毎回行うのは難しいと思います。でも、安さやお得さや機能でのアピールだけでなく、ここで飲ませてくれてありがとう!というシチュエーション(TPO)を考えると、他の商品やブランドでもサンプリングのTPOは(たとえば、海水浴場とかゴミ拾いのボランティアとか、部活のサポート等)いろいろ考えられますね。
※記載の情報は執筆当時(2023年8月)のものです