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買ってよかったもの=リアル店舗でのあたらしい出会い


KAUKOTOライターたちの「買ってよかったもの」総決算

KAUKOTOのライターミーティングはとってもにぎやか!
ライターたちが記事としてアップしているもののほかに、「最近買ったもの」や「買ってよかったもの」の情報交換が行われることもしばしばあります。

そんななか、ライターミーティングでこんな話題が・・・

みなさんがついつい「買ってしまった」もの、ネットで買ったものがないのでは?

KAUKOTOのライターたちは年齢層や性別、ライフスタイルも大きく異なるメンバーばかりです。
そのため、年齢層やライフスタイルの偏りのためというわけでもなさそう?

ライターたちにこの発見を伝えたところ、こんな回答が・・・。

くまんたさん
「(ネット購入は)知ってるものを安く買ってたり毎回買ってるものを買ったりとかで、買ってよかったというほどのものがないですね」

ずいぶん前から「ショールーミング」という言葉があった

「お店で実際に商品を見て、商品の購入はネットで行う」ということをあらわす「ショールーミング」という言葉があり、2019年時点ではアンケート回答者のうち約80%が実際にショールーミングを行ったことがあると回答しています。(参考「トランスコスモス 調査部公式ブログ」:アジア10都市オンラインショッピング利用動向調査2019)

コロナ禍以降はネットショッピングの利用世帯が増えているという背景もあります。


情報通信白書令和3年版より

「このままだとショールーミング化が進んで、リアル店舗の利用者は減ってしまうのだろうか……」と、考えていたのですが、一方で、2023年度の上場小売業決算では、7業態中5業態が増収増益を果たしています。(参考:https://diamond-rm.net/market/accounting/488632/

一概には言えませんが、前項でくまんたさんが言っていたように、ネット購入はリピート購入や値下がりのタイミングで購入をするときに利用するということが影響しているのかもしれません。

リアル店舗でのあたらしい出会いはまだまだつづく

社内にいる小売業の元バイヤーなどに話を聞いてみると、メーカーから店頭での取扱を提案されてうれしいものは、昨今の流行でいうオーツミルクなど、「これまでなかったカテゴリのアイテム」などだそう。

 既存の売上商品と競わせるのではなく、あたらしい価値や、新しいカテゴリを作ってくれることを小売側はメーカーに望んでいる。
だからこそ、リアルの店舗では、「知っているものだけ」、「つかい慣れているものだけ」以外のあたらしい出会いが生まれるのかもしれません。

 コロナ禍のなかでも、普段どおりの生活のライフラインとして営業を続けていた多くの小売業があります。リアル店舗の価値のありかたは時流によって変わっていく部分もありますが、これまでもこれからも、あたらしい出会いの場所として変わらずあり続けるのではないかと思います。


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