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お風呂場で、ものづくりの変化と現在形を考える
時代とともにメーカーのものづくりの形が変わっている
ちょっと前ですが、KAUKOTO.jp内のこちらの記事(「買うこと」のこれから)で、メーカーのものづくりが時代によって変化しているということを取り上げていました。
メーカーが大量に物を「つくる」ことで、「売れる」時代。
メーカーが自由に物をつくっても、「CMや広告」だけで、「売れる」時代。
今はもうそういう時代、つまりメーカー主導でものが売れる時代ではないと言われていますが、今回はそんな時代の変化を感じるアイテムと出会ったので、ご紹介したいと思います。
バスタイムには「ストレス」を持ち込みたくない
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「1日の終わりはお風呂でリラックスしたい」という方も多いはず。
筆者も同じように考えていて、バスタイムは息抜きを兼ねた大切な時間です。
ですが、
そんなお風呂場に置いてあるシャンプー容器やトリートメント容器、またつめかえに対して、
「浴室においておくと容器にぬめりが発生して、ちょっと気持ち悪い」、
「容器も使いまわすとちょっと不衛生」、
「(詰め替えるのが)ちょっとめんどう」、
と感じていました。
同時に、
「くつろぐはずのスペースでストレスを感じたくないなあ」
と思っていました。
この「ちょっと」のストレスを解決しようと、
百均ショップで販売している「浮かせる収納」タイプの便利グッズを購入しようとしていたところで、こちらの花王の商品を見つけました!
浮かせる収納に対応する「つりさげ派」商品があるのです!!
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特に「つりさげ派」の商品は普段から自分の感じている「ちょっと」したストレスを解消するイメージに、がっちりハマっているアイテム! 買うしかないと思うわけです。
現代の需要とは「ストレスをなくす」こと
商品の特徴を表現するときに「便利」という単語をよく使います。
最近はその「便利」も細分化されています。
対時間効果を表現する「タイムパフォーマンス」、
対空間効果を表現する「スペースパフォーマンス」、
といった言葉を耳にすることも多くなりました。
これらはわかりやすい需要を表現することばとしてすでに浸透していますが、
突きつめていくと、
現代の需要とは、「いかにストレスをなくせるか」に集約されるのではないでしょうか?
非日常を求める「映える」や「エモい」といった感情的・情緒的な消費から離れた、生活必需品だからこそ、今後も「いかにストレスをなくすか」という私達、ユーザーの感覚や考えがメーカーの商品開発や、ものづくりにダイレクトに影響を与えていくのかもしれません。
編集猫 KAURU memo
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シャンプーやリンスの詰め替えを、浴室内のバーなどに吊り下げて使うスタイルは、ユーザーのちょっとした工夫からはじまって、それがSNSなどを通じて広まることで、大手ブランドも対応をはじめた商品ではないでしょうかニャ?
そういう意味で、商品開発(ものづくり)の起点がユーザー側の感覚からという商品はもっと増えるかもニャね。
書いた人
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