買うきっかけ、それは「季節と暦」の特別感
毎月1日だけ販売される和菓子
赤福という餡とお餅のお菓子は、三重県のお菓子ですが、全国区でも結構有名だと思います。
この赤福では、毎月1日だけ販売される、朔日餅(ついたちもち)と呼ばれるお菓子があります。
3月、彌生のお菓子の包装紙は、こんな伊勢千代紙を模したものでした。
伊勢千代紙の型紙から起こしたデザインは、毎月、変わります。スゴイ!
(これは、パッケージイズメッセージの記事にしたほうが良かったかも。)
3月のお菓子は、草餅でした。
直営の店頭でのみの販売、そもそも首都圏にお店がないといった入手の困難さもあって、特別感があります。あっという間に、いただいきました。美味しかった。
毎月、こんな特別なお菓子があると思うと、来月もいただきたいなぁと思えたので、
予約をしてしまいました。4月はさくら餅とのこと。
ただ、そこに草餅があったら、珍しくもないと思ったかもしれません。
けれど、包装紙と1日にしか買えない特別感と美味しさの相乗効果で、いただきたいな、買ってみたいと思ってしまいました。
買う理由になる、季節や暦
ふと、パンやお菓子が置いてある所を見ると、こんなポテトチップスもありました。
「冬」で「冬季限定」という、今しかない特別感で買っていました。
もう、この商品は店頭にありません。
なぜなら、お店には「春ポテト」が並んでいるからです。
そうなると、余計に勿体ないくて、取っておきたい気持ちも湧きます。
ワインなどでもよく言われることですが、
「人は情報を食べている」という言い方があります。
美味しさというよりも、品物の背景や薀蓄の価値を食べることに快を見出しているという指摘です。
草餅もポテトも、暦や季節と繋がることで、特別感が生まれています。
磨かれた商品力の上に、こうした特別感が上乗せされると、買ってしまうなぁと再認識しました。
※記載の情報は執筆当時(2024年3月)のものです