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編集長メモ #002



編集猫のKAURUです。
記事が増えてきたことで、見えてきたことがありますので紹介しますニャ。

「本」から見える「売り場」の未来

売り場の新しい取り組みを集めてみたら「本」に関わる事例が多く集まってきました。
お店、売る側、買う側の関わり方が、デジタル(DX、ネット、アプリ)を通じて、変わりつつあります。この背景には「本」に関わる市場が縮小傾向にあり、新しい取り組みが必要になっている切実な状況も影響しているようです。

個人起点の「買うこと」の強さ

企業が市場を主導してきたガム市場を、個人が盛り上げるグミ市場を凌駕する大きな市場変化がこの数年で起こっていました。また、企業目標をお客様を仲間にすることで達成するキャンペーンも行われて、成果を挙げており、個人が商品やブランドを好きになることの重要性が確実に増しています。
もちろん、背景には、メディア構造の変化(圧倒的なマスメディア環境から、SNSとマスの混在環境へのシフト)があります。

買う理由は、複合的に生まれてくる

その個人が、買う理由はブランド戦略という大上段のアプローチもありますが、実は、小さな要素の積み重ねが重要です。パッケージに書いてあるちょっとした一言や、デザインで、人は商品に親近感を持つことがあります。
また、食品廃棄を減らす、自然環境への負荷を減らすといった社会的に良いことに関わることも、「買う」理由になることがあります。


そして、「推し」という概念も重要です。
何か「推し」ているものを起点にコラボなどが行われると「買う」理由となります。新規のお客様、たとえば、これからはじめて化粧品を買おうと思っているけど、機能やブランドを比べることが困難な中で「推し」とある商品/ブランドとの接点があることが、「買う」きっかけ、動機になります。

この記事から、その実例を知ることができます。

すでに「買う」理由として、「安さ」には限界があることが見えつつあります。
企業努力では、世界と国内情勢の変化(原料高、為替変動、市場の縮小)に抗うことができないのです。(経済産業省のペーパー(令和3年6月発表)でも、考察が行われています。)
そうなると「買う」理由として、何が主力になってくるのでしょうか?
「推し」「カスタマーインティマシー」「ソーシャル」といった要素の重要性が増してくると考えられます。
「買うこと」は、これから社会を考えること、そのものに繋がっていますね。

前回の編集長メモはこちらから、読んでいただけますニャ。


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