最近のアニメ界隈トレンド:異文化交流
☆コミュニティの話からファン同士の異文化交流を思い出しました。
最近の記事(スタバの記事やフェリシモの記事など)で、コミュニティに触れていることが多いなと感じます。
「推し」から始まるコミュニティは手ごろでゆるいつながりがリアルやネット上で広がっています。SNSや、ライブなどリアルイベントがファン同士が交流の場になっています。
私が以前書いた、ガシャの記事でも結果をSNSにアップし反応をもらうことが楽しみになっていると紹介しました。
このようにそのコンテンツ内で情報共有やコンテンツを楽しんでいる様子をアップしてSNSでつながりコミュニティを形成しています。
今まではその範囲は同一コンテンツ内にとどまっていましたが、最近は全く異なるコンテンツ(別アイドルゲームやリアル)まで広がっています。
☆アイドリッシュセブン×アイドルマスターミリオンスターズ
2023年12月、アイドリッシュセブンとアイドルマスターミリオンスターズのファンコミュニティが、SNS上で接触する事態が発生しました。
事の発端は、東京アニメアワードフェスティバルの「アニメファン投票」のアニメファン賞でした。
公式サイトから期間中1回のみ投票可能で2023年度もっともファンに愛された作品を決める賞です。
受付期間中、ランキングは公式サイトで日毎に確認することができます。
上位2作品にラインナップされていたのは、「アイドリッシュセブン(通称アイナナ)」と「アイドルマスターミリオンスターズ(通称ミリアニ)」でした。
この2作品が1位の座を奪い合っていました。
このことが思わぬ影響を及ぼしました。
両コンテンツのファンがお互いを認識し始め、バチバチに戦うのかと思いきや、自らの推し作品を布教しはじめます。
「#ミリアニムビナナ異文化交流」というハッシュタグまでできてそれぞれの良さやそれぞれのキャラクターをクロスオーバーさせたイラストも投稿されました。
布教活動が功を奏し(?)、アイナナのファンがミリアニを視聴し、その熱のままのスマホゲーム版である「アイドルマスターミリオンスターズ」をインストールしたり、ミリアニのファンがアイナナの映画をみて、アイナナのアプリをインストールするほどはまっていく過程がSNSで発信されました。
☆コミュニティの接触機会がどうつながっていくのか?
昨年12月に行われた『異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦』では、前代未聞の「アイドルマスター」シリーズと「ラブライブ!」シリーズによるコラボレーションが東京ドームで開催されました。
この異次元フェスはあらゆるコンテンツの垣根を超えて異次元のコラボレーションを実現するために生まれた、新しい音楽イベントシリーズです。
総勢100人以上のキャストが2日間にわたって100曲以上を歌唱しました。
各シリーズのコラボレーションも展開し、別シリーズのキャストが一緒に歌唱するシーンもみられました。知識がないアイドルたちのパフォーマンスも存分に楽しもうという両シリーズのファンの想いから公演終了後は、両者が「アイマス最高!」「ラブライブ! 最高!」と叫んでいました。
本公演は第一弾と位置付けられているので第二弾があれば私も参戦したいなと思います。
☆アイドルマスター×ラブライブ!
コンテンツ内で楽しんでいたファンが様々な要因で接触していくケースがここ最近多くなっています。SNS上のゆるいつながりから、コミュニティ間の交流がはじまって、だんだんとお互いの境目があいまいになっていくのが面白いなと思いました。
SNS上で別アニメのキャラを1ミリも知らない状態で各キャラのイメージを発信する「ミリしら」も盛り上がりました。
布教するときにアプリだとインストール手間などからハードルが上がるので、先にアニメがあることが重要だと思いました。これからも、このようなケースが増えてくると思います。
私も、「あんスタ」*も「アイマス」**もどちらのオタクでもあるので両方のファンが交流してくれたら嬉しいなと思います。
* 「あんスタ」
:あんさんぶるスターズ!!のこと。スマホゲームだが、アニメ作品、舞台化もされている。
**「アイマス」
:アイドルマスター(THE IDOLM@STER)のこと。育成シミュレーションゲームだがアニメ作品としてもシリーズを重ねている。
編集猫 KAURU memo
お互いに称え合うコミュニティの関係って楽しそうでいいですにゃね。
誰かの好きなもの、大事なことは貶さないという当たり前のマナーがコミュニティ間の交流の中で見えるようになると、自分のいる場所が良い場所だと再認識できる心地よい体験になるニャね。