見出し画像

1991年プチてっちゃんユーレイル旅22

【まとめ】Lübeckのホテルを起点に今日はHamburg観光&大切なリコンファーム手続き。お約束の美術館でまったりしたり、買い物したり。夕方Lübeckに戻るも、去り難くなり……

11月26日(火) 曇り
7:00 起床。今朝のフロントには東洋系のお兄さん。ハスキーな声に愛想のいい笑顔。初めの日に会ったお兄さんもそうだけど、フロントのお兄さんたちが優しげで身のこなしもたおやかで、そのくせテキパキしていて素敵。

目元涼しいお兄さんすてき

8:31 Hamburg Altona行き。
9:10過ぎ、Hamburg Hbf着。

さすが大きな駅。駅の中だけでだいたい欲しい物が買えてしまう。地図を手に入れ、案内所にも行って、まずはKunsthalleへ。

P.KleeのDer Goldenen Fisch これがもう美しい!
実物を目の当たりにして初めて、輝きまで見えた気がした。
E.Nordeが何枚かあったが、いい。デッサンが、とかではなく、激しい色の中に哀しみを感じる。

C.D.Friedrichはやはり「氷海」、あと、暗い画面に舟が浮かんでいるのが良かった。
L.Cranachはローゼンベルクで視た肖像の人らしい絵がまたあった。
Boschの模写があった。多分、グローニンゲンかどこかにあった最後の審判の一部。これが良かった。
Jean Dulbuffet、やっぱり、こわい。
Franz Zimmermanの小さな「ルクレツィア」クラナッハの真似だろうか?でも歪んだ顔とつるんとした面が面白い味出している。
ヤカンみたいな金属頭部はRudolf Belling(1886-1972)、ベルリンで視たのによく似てる。
BocklinのHeiliger Hainがなかなか気に入った。火から上る青い煙が、いかにもそれらしい。絵に妙な緊張感がある。
Munchは、絵の奥に引っ張り込まれるような恐怖感。
Wilhelm Trubnerの1874年のキリストは本当、「人間」らしいキリスト。
Thoma、美しい色づかい。でも暗い。

美術館内のカフェ。横に古代ローマの貨幣を展示している。
Apfeltorte、中が生焼けみたいな感じのクリームが入ってる。
途中で見かけた6才くらいの小僧さんたちがカフェにやって来た。フランス人? 可愛いのなんの。でもにぎやかしい。黒人の男の子は、キリスト像の前で拝んでいたし。やりながら照れてたけど。可愛い盛りだろうね。

外に出て、まず外アルスター湖のカモメにパンくずを少しやる。
カモメって本当に貪欲だなあ、とやりながら思う。「くれくれ」されるたびになぜか(株)R社のマークにあるブルーの四角の中に涼し気に飛んでいるカモメを思い出す。あんなんじゃないって。

こちらは内アルスター湖

次に内アルスター湖をぐるりと歩いてみて、電話帳で調べたSABENAまで行く。マルクト広場近く。
リコンファームは、ホイホイという感じですぐに終わる。
銀行でお金を替えて、さて、買い物だ!

近くに出店がいっぱい。なんと、日本みたいに真っ赤なリンゴアメもチョコバナナもあった。小さな果物?を4つ串刺しにしてリンゴアメ風にコーティングしたものも。
グミの量り売りもある!Hariboかな?カエルグミとか。

お菓子量り売りなんてヒキョウだろ!?

アクセサリー屋ではお土産に白黒陰陽マンジの飾り8.50DM買う。
薬草屋ではバラ水まで売っていてうれしくなる。
Coffee一杯1.50。この店はとても流行っていた。挽きたての味で美味しい。
丁子とニッキの小袋ふたつで4.60。ピアスの元だけ1.00(片方)。
KARSTADTというでっかいデパート?ホームセンター?でようやく、新しい上着を買う。49.00。同じ色で様々なサイズが輪になっていた。
大きさがよく分からなくてとっかえひっかえしていたら、近くに来たお姉さん(お客)がわざわざ一緒に小さめのを探してくれた。もーうれしすぎ。
今まで日本から着てきたオレンジの木綿から、薄紫の化繊混じりとなる。上着が軽くなって心も軽い。しかも安いのにけっこう暖かい!

買ったものいろいろ。豚の生肉ハサミパンも!

(※2024年1月現在、この時買った上着はまだ現役です…)

そう言えば、Rostokからの帰りの電車内、おばあさんが私の方を向いて「ここって……の駅だよねー」とかそんな感じで聞いてきたが、ぼーっとしていたのもあって分からず、慌てて窓の外をキョロキョロしていたら、姿の見えない他の客たちが声をそろえて「ja!」と答えた。これも何だかうれしかったよ。

今日のかなしみ。
①HamburgのRathaus前、外テーブル席でカモメにBockwurstをさらわれた。バーローかえせー! とこぶしを振り上げるが、無駄でした。
買い直しました。お店の人がにやっとしてこぶしを握り「たたかえ!」と励まして?くれました。
②どうやら、眼鏡をデパートのトイレに置き忘れてきたらしい。

16:46 Lübeck行きに乗る。
ホテルに着いて、フロントのおにいさんに「もう一泊したい」と言うと、いっつおーけー、のーぷろぶれむ、とうれしそうに言った。言い方がやっぱりゲイっぽくて好きだった。
夕飯は豚生肉ミンチ載せパンと牛乳と生マッシュルーム、レタス、きゅうり、トマト、生もやし、パセリ、ラディッシュ、いつも入っている細かいハーブのサラダ。もうおなか一杯。
今夜は同じ階にお客が多いみたい。よきかな。

← 1991年プチてっちゃんユーレイル旅 21
1991年プチてっちゃんユーレイル旅 23 →





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?