1991年プチてっちゃんユーレイル旅05
【まとめ】アムステルダムから電車でベルギーのゲントに移動、宿を探してから聖バーフ大聖堂へ。ゲント泊。
翌日は市立現代美術館、昼食後宿を出て電車でブリュッセルに。知人がまた出迎えてくれる(続く)。
11月8日 (金)
ベルギーに移動の日。
9時前、雨にけぶるめがね橋はオレンジ色の照明に照らされていた。
9:56 アムステルダムCSを電車で出る。
ベルギー入国時は特に審査もない。木のよさそうなヒゲの車掌さんが切符を見に来る。ハーグDen Haag、ロッテルダムRotterdam経由。
ローゼンダールRoosendaalで1回乗り換え。
同じコンパートメントに乗ったおじさんが、南アフリカから仕事の帰りだと言って、ロッテルダムあたりの街の説明をしてくれた。
斜めになっているヘンなビルとか、河口沿いの島とか。
この国の人は自分の国や街の説明をよくしてくれる。
アントウェルペンAntowerpenを過ぎてゲント(ヘント)Gent/Gant着。
外はやっぱり雨。駅から徒歩2分という宿に目星をつけて単身Mちゃんが探しに行ってくれる。自分は荷物番。駅構内に甘いワッフルの香りと古い街特有の匂いが混ざり合っている。照明が暗い駅舎だったが、なぜか若者が多い。
甘い香りにつられ、ついワッフルを買う。
ホテル見つけられなかった~と帰ってきたMちゃんと分けて食べる。でっかくてアツアツでカリッとしていて砂糖がまぶしてあって美味。
左右を間違えながらも色んな人に聞きまくって、ようやく目的のホテルを見つける。
ダブルベッドの部屋だけしかないけどいいですか? と。うん、もうなんでもいいです。
ホテルに荷物を置いて、まずは聖バーフ大聖堂へ。
『神秘の子羊』は荘厳にして華麗のことばに尽きる。アダムの表情は理知的で憂いを帯びているのに対し、イブの表情が妖しげ。歌う天使がやっぱりこわい。どうしてあんな顔しているんだろう?
地下の博物館もこわい。暗くて、変なものだらけ。聖人の骨や歯を取っといてあるのがすごい。しかも、美しき容器入り。ステンドグラスが多くて美しい。
記念にミニ祭壇画(絵葉書みたいな紙)を買う。両開きになっていて…
開くとこうなる。
街のあちらこちらで夕飯を買いまくり帰る。
ラディッシュ、パン(クリーム入りクロワッサン)、牛乳、Krabsalad、タンのゼリー寄せハムを買う。
ホテルのベッドがダブルでやや小さめで、マットがへたっていて寝ているとどうしてもお互いまん中に集まってしまう。
掛け布団は二枚あったが、夜中に気づかないうちにMちゃんのを奪って寝ていたようで、もー! と起こされた。夜はヒーターが切れてしまっていたようで、そこそこ寒かった。ごめんよMちゃん。
※ なぜか電車ルートが拾えなくなってしまったので、とりあえず参考まで。
11月9日 (土) 晴
朝日がまばゆくて目覚める。
朝ご飯のあと、ホテルから歩いて10分くらいの公園内Museumへ。
(たぶんヘント市立現代美術館)。
公園にはガチョウがうようよいて、どこかで犬がばうわう吠えている。その他は静かな公園。
だだっ広いホールに現代音楽が響いていて、誰もいない。
Boschの十字架を背負うキリストや聖ヒエロニムスが特に目をひく。
ココシュカ、ルオーのキリスト肖像、ルーベンス(聖痕が現れた誰それさん)、クノップフの青い火の燃えてるやつも。アンソール、ヴァン・ダイクなど印象的。
ゾーンの、母と子とが海で遊ぶ(?)絵もきれい。
ぐるぐる回っているうちに場所が分らなくなってしまう。建物がお洒落。
出口からはるかかなたの部屋が垣間見えたりする。
まん中丸ホールの周りに本が積んであって、サルノコシカケみたいな書棚がよい。
お昼は、牛串プレート、トマトスープ、パン(とバター)、熱いフライドポテト、アイスクリーム。
昼過ぎホテルに置いた荷物を受取りに。
またまたBrusselへ電車で移動。
Mちゃん従姉のW一家がまた駅に迎えに来て下さる。(この日は次に続く)