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1991年プチてっちゃんユーレイル旅21

【まとめ】Lübeckに着。かなりマニアックな宿、その名も「Bahnhofs Hotel」に泊まりながら、なんとまた、旧東領へと日帰り旅を試みる。RostockとWamenmunde。海辺はなかなかにエキサイティングでした。

11月25日(月) 曇り。
7:00前に起きる。トイレが部屋の外というのはなかなか面倒。でもいいの、このフロアが全部自分の貸し切り状態だから(誰もいない)。

ホテルで朝食。軽いが、一応バイキングでMilchもある!

ブッテンブロークハウスをみつける。白くてあまり、目立たない。何かの会社になっている。
教会もまだ開いていない。
馬に乗れる所があるのか、案内所で聞いたら、ここから遠いし、夏だけかも、とのこと。
じゃあまた、旧東独行っちゃうよ~、とStralsund行きの列車に乗る。けっこう混んでいたが後ろの方が空いていた。

Ludersdolf通過。もう、自然が一杯過ぎる。Shonberg通過。Grevesmuhlen停車。おっといつの間にかまたトラバントだらけ。
窓の縁にはこうあった。
Nicht hinauslehnen Do not lean out Ne pas sepencher au dehous E'pericoloso sporgersi どれも分からんかった(注:今なら判る…)

線路脇にあった。給水塔?

Pluschow 通過。
霧の中、湖沼地。建物なんて見えない!
あ、寒村があった(失礼)。いつの間にか右手に大きな川(湖?)。

別荘かも

10:40位 Bad Kleinen
列車の、静かな滑り出しが良い。

Branken通過。トイレに行くが、バカ揺れ。
Busow停車。Schwaan通過。
11:40にはRostok着。大きそうな町だが、霧で霞んで見えない。とにかく寒い。

子どもが働いていた。マスコット的存在?

二階建ての12:02発Warmemunde行きに乗る。停車時間が10分以上あるが、寒くて外に出るのがおっくう。
横の列車はどうやらチェコのらしい。NEPTUNE PRAHA HLNの文字が。
霧が少しだけ晴れて、街が見える。ソ連とドイツを足して二で割ったみたい。

Rostok←→Warmemundeは私鉄の駅みたい、間隔が短くて検札もない。
周りはソ連風の大団地。壁のモザイク画がこっ恥ずかしい感じ。
Rostokに近づくにつれ、落書きがひどくなる。芸術点は低く、モノクロでアジテーション的?

Warmemunde着。

カモメに歓迎されている
静まっている鳥たち

波止場の中に駅。ソ連のでっかい船を見る。ГEOРГИЙ ТOВСТOНOГOВ(GEORGII TOVSTONOGOV)、とあった。オレンジ色の潜水艇みたいのが付いている。КOВРOВ(KOVROV)という船もいる。

港町、いいなあ。ひっそりしているけど、その中にも港らしい、からっとした明るさがある。水がきれい。カモ、カモメ、スズメ、カモより小さい黒い水鳥など。

体を温めるため、スープをいただきに店に入る。クリームっぽい感じで中の魚はタラ?生クリームと小さなカイワレみたいなの付き。黒と白のパンも。

7.50DM

あたたまったので、灯台まで行ってみる。

途中のはしけで、カモメに投げパンをしてみる。空中で停止しつつ、待っている!目がらんらんとしてる、というか「ちょーだいちょーだい、ね、ちょーだい」と訴え続けている。ヒッチコックの映画を思い出してしまうほど。
近くにわらわらと飛んでいて、手を伸ばせばさわっちゃうくらい。

こうやってホバリングしてた

灯台までのコンクリートの防波堤は静波を思い出させる。

並んで留まっている小舟のひとつで、魚サンドパンを売っていた。見た時、ちょうど猫がその船に乗り込んでいくところだった。

カモメだけ元気

灯台では釣りをしている人が5、6人。

みんな珍しいのだろう、じーーーーーーーーっと見てる。悪気はなさそう。こんちはー、みたいなノリで視線の中、浜辺まで行ってみる。
白い砂浜、カセットテープみたいな巾の、ニラと海藻とを合わせたようなものがいっぱい、それと貝殻が落ちている。小さめのムール貝?
何となく砂浜にいたずら書きして、戻る。

船のパン屋で「--zunge」(と聞こえた)の挟まるサンドを買う。

パンから魚がはみ出している

Fischbrotchen 2.50DM。魚は半生で塩漬け?これが旨い!!ぜんぜん生臭くなく、口の中でじんわりととろける。
お客もなんだかんだ来ている。美味いパンを食べたべ、Sbahnで帰る。

乗ったのは2zone。はじめ、DRだと思っていたのでパスが有効だと思って乗っていたら、Rostockの駅でFahrkarten売機を見つけてしまった。更に、朱色のこんな「自分改札機」を見つけてしまっておののく。

2DMただ乗りしてしまったらしい……

Rostockで1.30の東っぽいコーヒーを飲み(細長いプラカップ入り)、ど寒いホームで帰りの列車を待つ。こんな日にセーター一枚とジャケットのみのバカな私。そしてこういう時に限って電車がなかなか来ない。
15:10 やっとD-ZUGきたー!

バルト海の水もしょっぱさが薄いみたい(なめてみた)。
うとうとするうちに、16:00過ぎBad kleinen、
うだうだするうちに、17:00Lubeck着。

夕飯はあちこちで買い集めたMilch、オレンジ、ヨーグルト(りんご)、そしてまたまた魚サンド(Herren)。味は塩が薄いけどまあ、OK。レタスがうれしい。港町のアイツにはかなわないけどね。

今、ラジオでフレディー・マーキュリーが死んだって言ったみたいだけど、本当か??今朝もそう言や、彼がどーのこーのと聞いた気が。

Diat Joghurt mild、リンゴの絵につられて買ったんだがも中に変な舌触りのものが入ってる。リンゴもあったけど、何だ?と思って出してみたら、どうも麦つぶらしい。麦だと思えばヘルシーだが、生煮えの米だと思うとちょっとえぐくておののく。

そうそう、今日のおののき、もうひとつ。海辺の岩場がなだらかに海に下っていたので降りて行ったらいきなり滑ってあわや、誰もいない所で入水自殺しそうになった。落ちたら冷たかったろう。

暗いし腹も痛いのではよ寝よう。

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