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夏の風物詩
今年の夏は、
花火大会も大々的にやらないし
夏祭りも開催中止だし
海水浴も監視員がいないから安全じゃないし
普段は夏休みなのに学校の授業があるし
なんだか夏らしくない。
夏の風物詩ってなんだろう
と強く思わされる夏だった。
自分の思う「夏らしいもの」が再構築された夏だった。
ほぼ日課の散歩の途中、コーラを買った。
普段コーラとか飲まないし散歩の途中で飲み物なんか買わないんだけどな。。。
でも夏だし、コーラの気分になった。
オレンジのトップスと黒の短パンとスニーカーが
コーラの赤のラベルと黒い中身とマッチして
意図せず全身でコカ・●ーラの宣伝をしている人みたいになった。
家に帰ってから飲もうと思って歩き続けていたら
自販機で冷えていたコーラが外気の暑さで
どんどんボトルが汗をかく。
私も散歩で汗をかく。
仲間みたいだった。
汗をかいたコーラと
コーラボトルカラーで汗をかいた私。
夏だと感じた8月の最後。
こだわり
好きなガレット屋さんがある。
そこのお店は、
ちゃんとフランスで修行した人が作って
フランスからそば粉など主要な材料を取り寄せて
メニューもフランス語表記にして
カウンターのラックにはフランスの雑誌があって
店内もフランス語の曲が流れている。
ちゃんとフランスだ。
しかも、ナイフ・フォークもフランス製のブランドものだった。
▲ガレットもクレープもおいしい。もう巷で言う“クレープ”なんか食べられなくなる。
ナイフ・フォークはJean Dubost(ジャン・デュボ)製
こんな形のナイフをあまり見たことがなかった。
私たちが普段目にしているのは
下のサイトで言う、
「イングリッシュナイフ」なんだろう。
ここのガレット屋では
「ステーキナイフ」が出され、
非常に切りやすくて機能的なのに
美しいフォルムのナイフで
ガレットやクレープを食べるから、
とてつもない「ごちそう」に感じる。
もし、ここで例えばIKEA製のカトラリーが出されて
いかにも「外国っぽい」感じがしていても、
「ごちそう」感は出ないし
店内の「フランス」感を台無しにしてしまうだろう。
ここのお店の人はそれくらい、
こだわりをもっているのだろうし
ガレットやクレープを食べてもらうことで
客にフランスを感じてほしいんだと思う。
▲店内の照明も好きだ。金色の薄いアルミホイルみたいなもので電球が巻かれ、優しい光が差し込む。
普通なら、
テーブルクロスがチェックで、
壁紙がドットだと
ちぐはぐな感じがするから避ける。
ソファの黒と個性的な照明のおかげで
空間にきちんと溶け込んでいる。
フランスへのこだわりが空間に流れているから、
赤と白のチェック柄のビニールクロスも
バックのドット柄の壁も
全くチープに見えないし、
「かわいい」とか「外国風でおしゃれ」という枠には
当てはまらない何かを感じる。
「SNSで映えるから」
「店内の雰囲気がかわいいから」
「流行りのスイーツ!」
単純な理由でお店は流行るけど、
一時的なものでしかない。
ここのガレット屋のような、
(もちろん美味しいのは大切だけど)
あちこちにきちんとこだわりを見せてくれるお店を
大事にしようと思ったし、
そのこだわりに気づいていこうと決めた。
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