トヨタ生産方式
トヨタ生産方式といえば、「JIT(ジャスト・イン・タイム)」と「自働化」。
その真髄は、ハード(業務効率を高める仕組み)とソフト(運用に携わる人の育成)、双方が構築・運用されていること。
JITを支える仕組み
需要予測とかんばん方式による「受注生産と計画生産のくみあわせ」。生産態全体での「平準化」によって、全体の稼働率を高めている。
※ 「ブルウィップ効果」への対処
顧客の需要に答えるため、需要予測よりも少し多めに生産・在庫を持ちたがるもの(欠品や納期遅延はビジネスに打撃)。
川上に行くに従いその規模が拡大し、実需要から大きく乖離していくこと。
過剰生産分のコストは下流の企業のコスト負担となる。
▶ かんばん方式は、ブルウィップ効果を抑制。
「サプライチェーン」から「ディマンドチェーン」へ思考をシフトさせた。
自働化
5回のWHYによる「カイゼン」と、「アンドン」によって問題を先送りにしない仕組み。
※「自ら考えて成長する」環境のつくりかた
「アンドンを引いて、ラインを止めて即座に改善」
「平準化による混流生産(段取り替えコストの増加)」
どちらも、”慣れ”では無く、”自ら考えて成長する”という学習効果を生み出すために実施されている。
組織全体で、「継続的に改善を続けられる仕組み・文化」をオペレーションで醸成している。