読書📝「うちの子、このままで大丈夫？がスーッと消える 科学的に正しい子育ての新常識」メリンダ・ウェナー・モイヤー

現在子育て一年生につき、「子育ての基礎」をきちんとインプットしようと読書をはじめました。

七冊目は、米国の科学ジャーナリストの方が書いた本を選びました。

心に留めておきたいと思った事だけ記録します📝

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2024.11.22読了
「うちの子、このままで大丈夫？がスーッと消える 科学的に正しい子育ての新常識」
メリンダ・ウェナー・モイヤー

感想

性差別やいじめなど、これまで読んだ本と異なるテーマについて触れられており、読み応えがありました！基本的にすべてのエピソードに裏付けとなる研究がそえてありました。ただ、引用元となる研究は米国や欧州のものばかりだったので、「日本」という環境に当てはめると、結論や留意すべき点などが多少変わったりするのかしら？？と思うなどしたドン。

メモ📝

前提

・子供たちの人格・社会性の形成に最も重要な役割を果たすのは親である。

「やさしい子」に育ったら、子育ては成功

・他人にやさしく思いやりのある子供の方が、平均的に幸福度が高く、大人になってからの収入も高い。

・やさしさより「成果」を重視されていると感じている子供は、相対的に自己肯定感が低く、心の不調を抱えがち。

・進学校に通う子供、裕福な家庭の子供の方が鬱病の罹患率が高く、飲酒、大麻などに手を染める確率が高かった。（2019年ルターの調査）

・親は無条件に愛していることを伝え、成果とその気持ちに因果関係がないことを明確にする。

わがままを改善するには

・「相手がどう感じているか」を認知する練習をする。例えば、普段の生活や読み聞かせで、親が感情を言葉にして伝える。
※「たたいたらだめ」ではなく、「たたいたらだめ。痛くて悲しんでるでしょう？」と伝える。

・子供の感情に寄り添い、受け止める。力でねじ伏せて黙らせない。子供が落ち着いてから諭す。
※「気持ちはわかるけど、物にあたるのはだめ。他に機嫌をなおす方法はあるかな？」

・子供に望む言動をはっきり伝える。（口にしないと、想像以上に子供はわからない）子供にもアイディアを求め、「我が家のルール」をつくるのも良い。ルールが破られたら、改善策を一緒に考える。

やりきる力（GRIT）を養う

・偉人たちを調べてみると、知能ではなく「長期的な目標を設定し投げ出さない力」が共通して高い傾向（GRIT）

・「やりきる」には、まず本人をやる気にさせることが重要。そのためには「成長マインドセットを育む=プロセスを誉める」こと。
※「頭がいいね」ではなく「頑張って勉強したね」。前者は自分の評価が下がることをおそれ保守的に、後者は難しい問題に積極的に取り組むようになる。

・ごほうびでコントロールすることは簡単だが、内発的動機づけが大事。感情によりそい、はげまし、やるべきことをやろうと声をかけ続ける。

いじめっ子にしないために

・親が独裁型である子供は外で加害する確率が高い。制限・ルールを設けつつも、子供の話を聞き、話し合いをし、理由を説明して諭すようバランスをとるのがオススメ。

・いじめ加害者は自己肯定感が高いケースが多い。子供の自己肯定感は「うぬぼれ」になってしまっていないか？自己肯定感とは「自分は本質的に善良で、愛されるべき、価値のある人間だ」という考え。うぬぼれとは「自分は他の子より頭がよい、優れている」という考え。
うぬぼれは問題行動をおこす。（うぬぼれを気にした方がよいのは7歳くらいから）

性差別

・大人がジェンダーについてふれたり強調すると、子供は他の集団に対して偏見を持ち、固定観念を抱くようになる。また偏った構成のグループに在籍していたり、他のグループと分離していると、偏見を持ちやすくなる。

・5歳程度になったら性差別について教える。（子供は女性の地位が低いことをはっきりと認識しだす年頃）女性は男性より知性が劣っているのではなく、世の中には差別があること、それは好ましくないことを説明する。差別の存在と仕組みを認識させ、差別と闘う力を育む。

しつけ

・子供が悪いことをした時は、習得すべきスキルを知り、親の価値観を伝えるチャンス。

・3つのポイントを考える。
①子供が悪いことをした理由　②これを機に何を教えるべきか  ③どう教えるのが最も効果的か

デジタル機器との向き合い方

・今のところ、良し悪しについてはっきりした結論を提示する研究結果はない。

・デジタル機器から子供を遠ざけるのではなく、親子で〝一緒に〟調べ、模索し、使うのがおすすめ。
※「友達に聞いたサイトを見てみたい」と言ってきたら、一緒に調べ、一緒に利用規約を読み、一緒にレビューをチェックする。
親は価値観や気がかりな点を伝えられ、子供は安全にメディアを利用する方法を学ぶことができる。