規模の経済を考える
「規模の経済」はビッグワードになりがち。
どのようなメカニズムで、Value chainにどのように効果を発揮するのか?必ず考えること。
範囲の経済
既存事業で構築した資産を他の事業に展開する際、シナジー効果を発揮すること。
※ アンゾフのマトリクス
ボラティリティ・リスクへの対応
将来が見えないこと=リスク。
規模が大きければ、1つに絞らずに複数のオプションへ投資が可能に。
段取り替えコストへの対応
同一ラインで複数商品を製造する際の切り替え業務のこと。
同一製品を大量に・同時に生産することができると、段取り替えコストが抑制でき、製造コストが下がる。
密度の経済
特定の領域(地域やカテゴリ)に事業を集中させることで、その範囲内の経済性を高めること。たとえば運送など効率化が可能。
労働集約型ビジネスへの対応
機械化が難しく、人件費率が高い。
つまり、一般的には規模の経済は効きづらい。
ただし、「類似作業を継続する」ことで、業務レベルがあがったり(経験曲線)、人員の稼働率があがることで、効率性が最大化する効能は得られることも(密度の経済)。
補足
「規模」は全てにプラスになるわけでは無い。
必ず、その範囲内のキャパシティの考慮が必要。
(キャパを超えると、規模の不経済が発生)