小さな町で町おこしするということ
こんにちは、きまぐれパン工房の店主です。
今日は町おこしについて語らせてもらいます。
僕は現在「パン屋の店主」「動画制作者」「地域プロジェクトマネージャー」という3つのお仕事をさせてもらっています。
この最後の「地域プロジェクトマネージャー」というのは、割と新しい制度なんですが全国的に増えてきている職業です。
それぞれの市町村で業務内容が違いますが、僕は主に「協力隊の活動支援」「多世代交流施設の飲食メニュー開発提供」「月イチマルシェの開催」という3つの活動をしています。
その中でも「協力隊の活動支援」というのは僕自身とても大切にしている活動なんですが、その理由についてお話ししようと思います。
①「協力隊の活動支援」を大切にする理由
結論としては【僕ら夫婦も沢山助けてもらったから、そのバトンを繋ぐ】といった感覚かな。
僕ら夫婦だって移住者としてこの町にやってきましたが、沢山の人が助けてくれたから「チーズ工房」「パン工房」を営む夫婦として、この町でやっていけています。
移住してくる前から当時の担当者の町おこし、面白いことへの熱意みたいなのはビンビン伝わってきていましたし、だからこそ移住を決意出来たんですよね。
この町に移住してきてからも、たくさんの人に優しくしてもらって今があるので、たくさんの人たちに恩返ししながら、新しく頑張ろうとしている人たちにも同じことをしてあげたいそんな思いで「協力隊の活動支援」を大切にして活動しています。
いやまぁ、根本的に当たり前のことではあるんですよ。
だって、町おこししてほしいって市町村が募集かけて、全く知らないような土地に来てくれて、わからないことだらけで不安が大きい中、自分を奮い立たせて「この町で頑張ろう!」って決死の思いで動いてるんだもん。
誰かが手助けしなきゃね。
※一応、言っておきますが「移住を決意」したのは本人ですから、勿論本人にだって責任はあると思っています。
が、まずは移住するという大きなリスクを取ってくれた、そこに拍手。
せっかくこの町を選んで来てくれたんだから、自分の設計してきたプランを成功させてほしいじゃないですか!
② 協力隊の任期は3年『しか』ない
3年しかないんです。
本当にね思っている以上に3年ってあっという間なんですよ、ほんとに。
だって、BIGBOSSが就任してもう3年目ですよ?早くないですか?笑
遅くとも3年目入った頃には起業して、独立の算段立てなきゃいけないですからね。ようは実質2年だと僕は思っています。
だからこそ、止まっている暇はないんです、目の前に広がる可能性を片っ端から回収していかなきゃいけないんです。
動きすぎて損をすることなんかないですからね、基本的には。
だから、協力隊として入ってきた方にはまず「3年しかないからガンガン動きましょう」って話しをしているし、僕もそれにどんどん付き合います。
そうやって一緒になって、親身になってサポートしていかなきゃ町が盛り上がるわけないんだから、盛り上げてくれる人が来てくれるうちに盛り上げなきゃ、いよいよ誰も来なくなっちゃうもんね。
協力隊が来る→どんどん事業者が増えて町が盛り上がる→観光客が来る→町が盛り上がる→それを見た人が協力隊として来る→事業者が増えて町が盛り上がる
っていう好循環を作っていかなきゃいけないと思うんです、なのでその中で町おこしのために僕が出来ることっていうのは短い三年間を最大化できるような協力隊の支援だと思っています。
③ 情熱がなくても町おこしは出来ないし、情熱だけでも町おこしは出来ない。
そもそも町おこしするぞ!っていう情熱がないと「まちづくり」の本とか有料購読とかに手が伸びませんよね、セミナーとか集まりに自発的に参加したりだとか。
前提に知識がなけりゃ町おこしは難しいですから。
あとはこの町にはこういう隠れた資源があってこれをなんとか特産品やイベントに出来ないかと掘り下げてアイデアを考えるとか。
でもそれだって色んな町の事例や成り立ちが知識として頭に入ってなけりゃ、非現実的な頓珍漢な妄想になるもんね。
逆に情熱だけで町おこしが出来るなら僕みたいなやつはいらないんです。
前提として周りとの繋がりだったり、その地域に関して知識、まちおこしの知識がなければ情熱は行き場を失ってしまいますからね、そこのフォローアップは僕みたいな人間の仕事です。
↑↑とっつきやすい内容で読みやすいのでオススメです。
④ 旅行って大事
「なんだ急に何を言ってるんだ!」って思いましたか?笑
僕も1年前ならそう思ったかもれません。笑
僕の趣味は「歴史」なんですが、といっても戦国武将とかそういう歴史ではないんです、色んな町の成り立ち的な歴史が好きなんです。
別に町でなくとも「サッポロビールの歴史」とか「郷土料理の歴史」とか、人々の営みが近いところで感じられるような歴史が好きです。
まぁ、戦国時代の歴史だって人の営みですが、なんとなく僕の生活の中から遠いものだから実感が湧かないんでしょうね。
というところで町おこしに「旅行」は大事です。
この間は小樽と余市に行ってきましたが、まぁ小樽は世界的な観光地で観光客が沢山いるので町おこしというところでは参考になるところは多くないと思うかもしれませんが、やはり歴史を辿れば元から観光地だったわけではなく「運河埋め立て反対運動」がテレビで放送され、全国に名が知れて観光客が増えたんだそうで、そういうところから学ぶことだってあります。
観光客が沢山来ますが、それに驕らず特産品でも施設でも新しいナニカをどんどん生み出しています。
余市は小樽の隣で、ニッカ工場や果樹、海がありますから魚といった資源が沢山ありますがタータンチェックをリブランディングして特産品等々にしたりとか格好いいですよね。
というのも、タータンチェックってのはスコットランドの伝統、そしてニッカの創始者竹鶴政孝はスコットランドで修行、その奥さんであるリタさんはスコットランド人ですから、ただ単にタータンチェックを使ったというわけではありません、その地の歴史や関わりをしっかり生かしてます。
というのもやはり、旅行に行って目についたからこそ理解出来ることで、やはり色んなものを見てこないことには何も始まらない、本だけではやはり想像が及ばない部分が沢山あります。
それと旅行って楽しいじゃないですか、でも町づくりとはいえ本読んで勉強するって楽しくないんですよね。
だから、楽しいことと楽しくないことをセットにしてしまえばいいと思うわけです。そう言った意味で町おこしをしようと思ったら、旅行に行くのがいいんじゃないかなと思います。
⑤ 最後に
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
もし地域おこし協力隊との関わり方や制度の活用の仕方、導入したいけど活用の仕方の意見を聞いてみたいというお話し等々ありましたら、コメントもしくは、きまぐれパン工房のメッセージにお気軽にご連絡いただければと思います。