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好きなものだらけのスライムになりたい

もうしんどいなぁって思うとき、大抵私の心はカチカチになりかけている。
亀裂だらけで散らばりそうなのを食い止めるため、ギュウっと小さくなる。
優しい言葉も届かない。
美味しい食べ物も欲しくない。
美しい音楽も寄せ付けない。
そんな時は石のように固くなっていつか冷たくなってしまいそう。

生活はいろいろあって、その度にいろんな亀裂が入っていく。
砕けそうになるのをつなぎ止めるために、あらゆる嗜好品を塗り込んでいく。
とってもよく効く接着剤は、くっつく代わりに柔軟性を失う。
だから次の亀裂は深くなる。

ひびだらけになったらどうするの?
一気に粉砕してしまったら、パズルみたいに修復するのにとても時間がかかりそうだ。
元の形ではなくなるかもしれない。
もう戻れないなら、新しい形でやり直すのもアリなのかもしれない。

ひびだらけになったらどうするの?
時間をとって、お風呂みたいなあたたかくて静かな液体にぽちゃんと沈めてあげたい。
傷をつけた刃や釘やミサイルがお湯に溶け出して、代わりに養分たっぷりの液体が沁み込んでいく。
それはカチカチなる前じゃないとダメなんだ。
石ころになってしまったら手遅れだ。

よくわたしを構成する〇〇ってある。
自分を構成するものがわかれば、何が栄養になるか見つけられる。
飽きもせず好きなことばかり考えて、掘り下げて。
時間を忘れるくらい心弾ませて動かして。
やわらかく、やわらかくしておく。

カチカチになりそうな時、奥深くに届くのはそうやって自分で見つけてきたもの。
そんなことばっかりやって、時間を無駄にしてと言われても、信じてきたことは必ずそばにいてくれる。

石になるな。
なる前に逃げなくちゃ。
自分の心だけは誰にも譲っちゃいけない。
たとえそれを表には見せなくても、そういう主義でいたい。
相手に対しても、同じでありたい。

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