陰陽の話
中医学では、全てのものは陰と陽に分けることができるとされている。
例えば、男は陽、女は陰、とか、太陽は陽、月は陰、とか
感情にも陰と陽があるし、辛いは陽、酸っぱいは陰とか、
本当に様々なものが陰陽に分かれる。
陰陽図を見るとわかるけれど
☯️白い中に黒い点が、黒い中に白い点が書かれている。
これは、相反する要素があるからもう一方が際立つという意味で、
相手から離れて単独では存在できないということ。
陰と陽は全く別のものに見えるけれど、そうではなくて、
物差しがあったとして、右が陰、左が陽ってような感じで(逆でもいいんだけど)
陽ーーー陰
一直線上の先にあるものなのかなぁと思う。
全体が陽に限りなく近い ー ほとんどが陽 ー 陽と陰が同じくらい ー ほとんどが陰 ー 全体が陰に限りなく近い
っていう感じで。実際は一直線上ではなくて立体なのかも知れないけど。
つまり、陰100%にもならないし、陽100%にもならないっていうこと。
これを感情で考えると、どんなに落ち込んでいても明るくなれる要素はあるし
どんなにハッピーで楽しい状況でも暗くなる要素はあるということ。
☯️陰陽図には、「陰極まって陽となる」という言葉がある。
季節でいうと、冬が一番厳しいところまでいくと、春に転じていくということ。
つまり、しっかり落ち込むことを自分に許せば、あとは自然と明るくなっていく。
どんなに辛い状況に見えても、陽は0にはならないんだから陽の部分を見つけられるかも。
まぁ、陰陽には良い悪いはそもそもないから、陰でもいい。陽でもいい。
それさえも自分に許せれば、☯️陰陽図の波打つ部分が表現しているように、
不変な森羅万象の流れに身を任せることができるのではないかと思う。