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△街の見方を変える時 |02| 遠くの山を見上げるように街を見る


芝の広がる公園で寝っ転がって空を見渡したり、
ドライブ中、遠くの大きな山を眺めたり。

視界が開けると、私たちは遠くを見たくなる。


近くのものだけではなく、遠くを見つめた時、
自分の見えていた景色がぐんと広がり
ものの見方や考え方が変化し、
ずっと悩んでいた事さえどうでもよく感じてしまう。



私はこの状態やこの気持ちがなんだかすごく大切な気がしています。
そしてそれは、都市の中で失われつつある豊かさなのではないかと思っています。



日本橋横山町馬喰町問屋街



ここは銀座や六本木のようにキラキラした街ではないけれど、
私が大切にしたい風景があったのです。


いくつもの建物が重なり合って、それぞれの建物の顔がこっちを見ていて、
いつの間にか、遠くの山を見上げるように街を見ていた。

そして、思わず写真を撮っていました。


高いビル群が立ち並んでいると、視界も心もぎゅっと狭くなり
なかなか上を向いて歩こうとは思えず
自分の目の高さで物事を捉え、街を見てしまう。

もちろん、街は人の高さに合わせて作られているから、そこには見せたいものが集まっていて、
だからそれが悪いわけではない。


ただ、それだけでは勿体なく、かなしいと感じてしまうのです。
そして大規模再開発が行われていくと大事なことがどんどん見えなくなっていき、そのかなしみが増えていくと思うのです。





私たちに見えているものは何かの断片で、全てを見ることは出来ないけど
なるべく多くのものを、広く見るようにしたい。

この街にはそのヒントが隠されていると思うのです。

引き続き街のリサーチをしていこうと思います!
最後まで読んでくれてありがとうございました。

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