”代役守護神”から”真の守護神”へ(湯浅京己の登板内容を振り返る)
こんにちは!かったーです!
今シーズンの阪神は開幕ダッシュに失敗してしまい現時点で大幅な借金を背負ってしまっています。
その要因の1つにスアレス選手の退団による抑えの不在が挙げられます。
開幕当初は新外国人ケラー選手が抑えを務めていましたが、2試合連続で打ち込まれてしまい、現在は2軍調整中となっています。
そんな中で矢野監督から”代役守護神”に指名されたのが4年目22歳の湯浅京己選手です。
腰の怪我に悩まされプロ入り後長くリハビリをしていた選手ですが、今年のキャンプ・オープン戦でアピールを重ね自身初の開幕1軍を掴むことができました。
今回は湯浅選手のこれまでの登板を振り返りながら”真の守護神”になっていけるかどうかを考えていきたいと思います。
プロフィール
湯浅京己(ゆあさ あつき)
ポジション:投手
投打:右投右打
身長:183cm
体重:81kg
生年月日:1999年7月17日
経歴:聖光学院高→BCリーグ・富山
ドラフト:2018年ドラフト6位
2021年1軍成績
防御率:18.00
登板:3
勝利:0
敗戦:0
ホールド:0
セーブ:0
投球回:3
奪三振率:6.00
与四球:2
被打率:.588
K/BB:1.00
WHIP:4.00
昨シーズンの湯浅選手は2シーズンぶりにウエスタンリーグで登板すると自己最速の153キロを記録し、主に中継ぎとして無失点を続けていました。
その結果6月3日のオリックス戦で1軍初登板のチャンスが巡ってきます。
ですが成績から分かるように1軍では思うような結果を残すことはできませんでした。
ただ2軍で内容のある投球を見せ、プロ初登板も経験できたので湯浅選手にとって非常に充実した1年になったはずです。
今シーズンの登板を振り返る
3/26 対ヤクルト2回戦
登板内容:1回 11球 被安打0 奪三振1 与四球0 失点0
4点ビハインドの8回表に4番手としてマウンドに上がります。
前日の開幕戦から勢いに乗ってるヤクルト打線のクリーンアップが相手でしたが、難なく三者凡退で切り抜けます。
3番山田哲人選手・4番村上宗隆選手をストレートで押し込み、5番サンタナ選手は150キロのストレートで空振り三振を奪いました。
持ち味のストレートが1軍で十分通用することを証明できた初登板でした。
3/29 対広島1回戦
登板内容:0.0回 2球 被安打1 奪三振0 与四球0 失点0
ケラー選手が1アウト満塁の大ピンチを招いたところでマウンドに上がります。
から元気かもしれませんがマウンドに上がった時の湯浅選手の笑顔が印象的で、「開き直って投げていくぞ!」という意気込みが感じられました。
結果は西川龍馬選手に2球目のストレートを弾き返されサヨナラ打を浴びてしまいます。
誰が行ってもしんどい場面なので湯浅選手を責めることはできません。
さらに1球目のフォークが際どいところをボールと判定された直後の球だったので、ここがストライクと判定されていれば違った結果になったかもしれません。
この試合の終了後に矢野監督が湯浅選手を抑えで起用するとコメントしています。
4/2 対巨人2回戦
登板内容:1回 11球 被安打0 奪三振1 与四球0 失点0
2点ビハインドの8回裏に5番手としてマウンドに上がります。
チームが負け続けていたので登板機会が空いてしまい、セーブシチュエーションではありませんが登板機会が巡ってきました。
4日ぶりの登板ではありましたが難なく三者凡退で片付けます。
この日も1試合目同様、ストレートとフォークのコンビネーションで抑えることができました。
4/6 対DeNA2回戦
登板内容:1回 18球 被安打1 奪三振1 与四球0 失点0
この試合は今季初の延長戦に突入した試合で湯浅選手は11回表に3番手としてマウンドに上がります。
先頭大田泰示選手のライトへの打球を佐藤輝明選手がスライディングキャッチを試みますがキャッチできず後ろにそらして、三塁打にされてしまいます。
リスクを背負ってスライディングキャッチを試みる必要がない場面なので、記録はヒットですが佐藤選手のミスだと言えるでしょう。
思わぬ形で背負ったこの大ピンチを湯浅選手は見事に切り抜けます。
桑原将志選手を低めのフォークで空振り三振に、楠本泰史選手をアウトローの151キロストレートでファーストゴロに、佐野恵太選手を高めのストレートでファーストゴロに打ち取ります。
これは本当に痺れました!!味方のミスを帳消しにする姿はまさに”守護神”
1点もやれない場面で相手の上位打線を相手に自分のストレートを投じ続けるその度胸が素晴らしいです。
この試合が湯浅選手の野球人生において大きなターニングポイントになったのは間違い無いでしょう。
最後に
まだ登板数も少なくセーブシチュエーションでの登板もないので”真の守護神”と呼ぶのは早すぎるでしょう。
ですがストレートとフォークを武器に痺れる場面を切り抜けたその姿を見ると、”真の守護神”になる日も近いのかなあと感じさせられます。
阪神では藤川球児さんを最後に日本人のクローザーが誕生していません。
日本人のクローザーが誕生すれば、10年近くはクローザーに困ることがなくなります。
そういったところからも湯浅選手には”真の守護神”に化けてもらいたいなあと思っています。
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ありがとうございました。
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