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30年勤めた会社を退職して思うことを書いています 第16回 会社が定年を延長、やめる動きについて考える-後編-

今、会社が定年を延長する動きが活発となっている。
今は段階的に62才、63才と退職年齢を延長していくとある。
今までなら、59才の上司がいて、アイツもやっとあと1年で上司じゃなくなる。
あと少しの辛抱だと思う人は多いと思う。
かつて私もそう思っていたし、嘱託にになったらどれだけ通用するか見てみたい欲求はあった。
では役職延長にならなかったときの実例を書いていこうと思う。
私が若かった時に、昔ながらのつまらない上司がいた。
正直何もしない上司だった。
マネージャーをやっていて、その後、大型店の店長をやっていた。
退職前の名誉職みたいな感じだった。
この人は凄いなと思う瞬間は0.001秒もなかった。
偉い人というイメージ、偉いかもしれないというのは幻想である。
中編で書いた、他者を見せない終身雇用システムの隔離された世界の中、そう思わないといけないような感じを植え付けられ、本当の凄さが分からないという言葉は完全に間違いで、本当に凄い人は普段から当たり前のように分かると思う。
すごい人というのはシンプルだ。考えることもなく圧倒される能力はだれにでもわかる。
顔も、大変失礼で申し訳ないが、ひどい目にあわされたので、正直に書くと、ムンクが梅干しを食べて酸っぱい表情を浮かべたような感じで、苦労と努力の年輪もない表情をしており、とても尊敬できなかった。
当時の歓送迎会で、酒の席があった。
持論だが、酒でおかしくなる人は信用できない。
梅干しムンクは日本酒を飲み、酔っ払い、居酒屋の駐車場で知らない人のスクーターに勝手に乗り、ハンドルを握っていた。
当時は酒の席のことは許されるとても、とても、悪い時代だった。
酒のせいにできないフレーズがある

酒が人をアカンようにするのではなく、
その人が元々アカン人だということを酒が暴く


梅干しはことあるごとに、3か月連続で売上達成しなかったら、クビということで、店を支配していた。
何も能力のない奴の一番やりやすい手段だった。
3か月連続して店全体の売上がいかなかったが梅干し自身はクビにならず、ムンクのような表情で、ひたすら部下を追求した。
人のせいにするというのは0.00001%の能力で出来る便利なツールだと思った。
3ケ月という言葉に自分の覚悟がないことがわかった。
判断基準としては、自身の進退にいさぎがよくない。
つまり愚かだということだ。
ここで、梅干しが責任をとってやめれば素晴らしい人ということになったが、昔も今も上層部は責任を負わないので、他人事ということが露呈した。
その時は定年が60才なので、梅干しがあと3年で終わることがわかっていたので、我慢した。
そして、梅干しは退職し、嘱託となって店舗に販売員で働くことになった。
日々の危機感があれば目つきが違う、根性、根気がないからお前らは売れないんだと言ってきた梅干しだが、自分で売上が上げられず、危機感も、根気も全くなくなったキャラクターが露呈した。
梅干しは店長時代に、売上が悪い人がシフトで早く帰ると危機感もないのか?とムンク調の根性ない目つきで言っていたが、梅干し自身はそんなこと言うなよと言ってサッサと帰っていった。
上場企業の役職者という幻想と勘違いで、地位や権力がなければ何にも力はなかった。
結局梅干しは主体的な行動が出来ず、文句を言うことは出来ても、指示されたことはガラクタ以下の仕事ぶりで、スピードも遅く、長く続かなかった。
工夫できる能力もなく、予想以上の不必要な元マネージャーだった。
マネージメントをしてた割には、やたらと大幅に値引きして商品を売り、偽りのメッキが花吹雪のように剝がれていった。
権力を失った梅干しは危機感も根性もなく、酸っぱい目つきには光がなく、すべてが無力だった。
特に若い時から役職だったようなので、いまさら自分で動けないようだった。
自分の足でながく歩いていなかった梅干しは主体性0%の物体と化した。
数十年、自分でやらず人任せにしすぎているので、できることが限られている。
しかし新しいビジョンや提言、考え、アイデアもなく、トラブル解決力もない梅干し役職者は指示徹底という日本特有の内容のない漢字を並べるに過ぎなかったと思う。
気がついたら梅干しはしぼむように消えていた。
しかし、これが定年延長だったらどうだろうか?
そのまま残ってほしい役職はいるかもしれないが、はっきり言って多くない。
10人に一人の優秀な人のために、9名の梅干したちが残るとなると、こちらがムンクの表情になってしまう。
個人的な意見だが、役職は60才で降りてもらったほうがいいと思う。
私の経験は他人事ではなく、多くの企業、組織に多くいると思う。
この梅干しがあと5年店長を続けることの意味はないし、どちらかというと大変な迷惑だと思う。
部下の方は辞める寸前まで、勘違い梅干しの支配を強いられると思う。
また、このままいくと64才の店長、62才の役職といったモール、スーパー、電気屋、家具屋、携帯ショップが出てくるかもしれない。
ゾンビの町にしてはいけない。
そうならない為には世代交代は必要だ。
対策として、若い人に目を向けた雇用をしたらいいと思う。
そこが少ないといっても、梅干し以外でなんとかするぐらいは手はあると思う。











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