幹部やミドルマネジメントの育成の重要性
先日、淡路島までとある医療グループの幹部合宿のお手伝いに行きました。
目的は「幹部育成」「幹部候補生のミドルマネジメント育成」。
理事長の考えでは今までは理事長のトップダウン経営だったが、これからのフェーズでは、理事長は引いて、幹部やミドルマネジメント陣で会社を引っ張っていって欲しいと。
トップダウン経営のメリット・デメリット
独裁やトップダウン型の良さは「スピード」「パワー」「推進力」です。
TOPの強烈な個性を中心に一定規模までは伸びていきます。
しかし、この弊害は幹部やミドルがTOP依存になること。
そして、バランスや納得感に欠くケースがある事です。
権限委譲のメリット・デメリット
権限委譲し、合議制などの民主主義的にするメリットは、「バランス」「納得感」「育成」です。
しかし、スピードや推進力に欠けます。
どちらにも良し悪しはありますし、組織のフェーズにもよります。
医療グループでは、権限委譲に
この医療グループでは、売上10億まではトップダウン型で正解だったようですが、これから先のフェーズでは、権限委譲を行い、トップは引いて、経営に集中する事を決めています。
そのためにも幹部やミドルの育成が必要不可欠。
今回の合宿はそのための場でもありました。
弊社でも権限委譲に
弊社でも同じですが、どんどん権限委譲を行っていますので、ミドル以上の成長は早くなっています。
同時に抱える社長の葛藤はスピードや推進力ですが、時間を掛けて解消すると信じています。
権限委譲しながら、社長は何をするかというと、5年〜10年後を見据えた未来の創造です。
などを考え、手を打ち続けるのです。
今〜1年以内のことは現場に、
1〜3年後のことはミドルマネジメントに、
3〜5年未満のことは事業部長に、
5〜10年以上先のことは社長に、が理想です。
社長が現場に出続けると、今の売上は作れますが、幹部育成や未来の利益は作れません。
現場を引くと、売上、育成、人、カルチャー、ガバナンスなど色んな問題が出るでしょう。
しかし、未来を大きく成長させるためにはそれでも引かないといけないフェーズが来ます。
引くと、社長が遠くなった。
考えていることが見えづらくなったと言われるでしょう。
それでも打ち手を考えながら、引かないといけないフェーズが来ます。
引くと、幹部の力不足を感じるでしょう。
しかし、TOPもそこを通って成長きたはずで、力不足を認識したところから、本当の成長が始まります。
引くと、幹部は自部署メンバーの力不足を感じるでしょう。
そこから、育成意識も高まります。
ゆえに一定規模以上の組織の成長を阻んでいるのは、TOP自身に他なりません。我々がボトルネックなのです。
全て私自身が諸先輩型からも言われ続けた話しですし、他社を見ていても感じることです。
本記事は自戒の念を込めています。
不安もあるでしょうが、それでもメンバーのポテンシャルを信じ、組織を次のフェーズに進めましょう。
いつも応援しています!!
セミナーベース運営
株式会社エックスラボ
代表取締役 藤 勝行