人工内耳手術日記10日目:今後の見通しがほしい
人工内耳を頭に埋め込んでから6日目。夜中に3度目がさめたけど朝まで寝られた。眠剤ある方が深く眠れる感じ。
朝にA先生の診察。傷の治りは順調なので予定通り明日抜糸して退院することになった。頭にたんこぶができてる件を聞いてみたけどよくわからないっていっていたような・・・。とくに処置するわけでもないみたいので、ほっといてだいじょうぶなのかなあ?
人工内耳のプロセッサを実際に装着して人工内耳で聴くのを開始する、通称「音入れ」は9月30日(水)の予定だった。が、この日は対面授業の日と重なってしまったため、翌週の10月7日に伸ばしてもらうことになった。早く音入れしたかったが残念。左耳がほとんど聞こえない状態で3週間も過ごして大丈夫であろうか・・・・。
午前中は大学の仕事。声出しても大丈夫な電話ボックスにて。
仕事が終わって電話ボックスから戻ってきたら、アメをくれたお向かいのベッドの方が退院してしまっていた…。あいさつくらいしたかったな。さみしい。
退院後の注意をまとめたプリントをもらう。風邪を引かないように気をつけること、飛行機のような気圧の変化は鼓膜に影響するので飛行機の旅行を控えること(新幹線でトンネル入るのも同様)、耳の中を触らないこと、頭を洗うときは耳の中に水が入らないように綿を耳にいれて保護すること。耳の中に入れる「常綿」なる水をはじく綿ももらった。
看護師さんにお風呂の後で頭をあらってもらうという話になっていたと思い、あがった後に風呂場で待っていたけど来ない。ベッドに戻って待っていたけどやっぱり来ないので、自分で洗髪台で適当に濡らして洗ってしまった。ふだんどおり元気だったらナースステーションのところへ行って頭洗う話ってどうなりました?って聞けるのに。そうするのも面倒になって「来てくれなかった」とひとりいじける…。この先こういう行き違いやディスコミュニケーションがちょくちょく起こるんだろうなあ、って少々弱ってるのかもしれない。
夜ご飯までデイルームで大学の仕事を2つ。やることはたくさんあるのに退屈で退屈でつまらない。来週からの仕事、左耳がほとんど聞こえない中で対面でやらないといけない。頭もはれてていたいし、早めに切り上げようかなあという気持ちになりかける。
最後の夜ご飯は青椒肉絲と五目ご飯であった。入院してから今日まで、ご飯は残さすすべておいしくいただいた。好き嫌いがまったくなくて何でも美味しく食べられるのがこんな時に役立った。
手術終わって以来、お腹の調子が悪くて全然出ないので下剤をもらう。それでも出る気配がまったくない・・・。それに今日も眠剤持ったけど全然眠くならない。しかたがないので11時台まで論文の直しなどをする。
音入れやリハビリの情報、手術が終わって傷の管理のみしている今が一番欲しいところ。時間があけばあくほど、音が聞ける状態にはたして本当になるのだろうか?きっとこのままなのでは?と見通しが持てなくなる。どんどん期待値が下がっていっているし、リハビリへの意欲もどんどん下がっていってしまう…。目標設定ができるよう今後の見通しがほしいところである。
写真:生活感があふれすぎた病室の戸棚