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◆オーディトリー・ニューロパシー(111):手術と音入れから1週間・咀嚼音がちがう
・はやいもので手術・音入れから一週間。手術で切った耳のうしろ、糸で縫っていなくてのりみたいなのではりつけてるって先生がいっていた。さわったら固くなってたので少しずつかりかり剥がしてみた。ぱりぱりってボンドの乾いたやつみたいなのがとれた。かさぶたマニアにはたまりませんな。少しずつ楽しむ。
・音入れから一週間たった聞こえ方。右からは強いセミ系の耳鳴り。 クマゼミだな。はずしてしまうとその音がより一層前に出てくるので起きているときは人工内耳つけっぱなし。
・右のほうは人工内耳をつけていてもいまいち音が入っている感じがしない。つけるとヒュインヒュインって聞こえるから電源は入っているんだろうけど。体の内側から聞こえてくる音の方が強い。咀嚼音とか、自分の声とか。耳の周りをかいた音も。
・じゃがりこ食べてるときの音、「ぱりぱり」って薄いプラスチックを噛んでるみたい。もやしなど野菜の咀嚼音、しゃきしゃきじゃなくて「めりめり」「ぽりぽり」。トーストは「さくっ」じゃなくて高めの「ぱりぱり」 。これまで体験したおなじみの音と食感が合わないので別なものを食べているようである。変わったのは音だけだが。まずくはないか、おいしくも感じられない。
・聞こえのリハビリ。うちにいたので声出して北原白秋「五十音」、自分が知ってる昔の歌、はやりの歌をYoutubeで流しながら歌う。タブレットから直接人工内耳にYouTubeの音楽とラジオ、寝る前には音読。今読んでいるのは「アンラーニング質的研究」の5章目後半。自分のわずらう病気の「聞き取り困難」という症状の特徴から、障害はそのときどきで構築されるものという考えに自分もなっていったように思う。「障害者になったりならなかったりする」みたいな言い方も前からしていたし。
2024.7.9