人工内耳手術日記2日目:事前準備は着々と
1日目はこちら。
朝9時ごろから麻酔科の先生(フェイスシールド装着)の診察。血圧、血中酸素濃度問題なし。手術と麻酔について諸注意がまとまった書類を読んどいて下さいって渡された。その場で全部説明じゃなかったので、読まない人いそう…。もちろん読んだけど。
女性のお風呂は3時まで。何かあった時に入れるよう、脱衣所の内側から鍵をかけてはいけない。風呂からあがって体拭いてたら、いきなり女の人がノックもせず入ってきた。かごの中に置き忘れたスマホを取りに来たらしい。脱衣場のドアに「入浴中」の札をかけていたのに…。「このスマホ?あなたのですか?はいどうぞ」って淡々と対応してなんとも思わなかった自分もどうかと思うが。
夕方から手術を執刀するA先生から手術について説明を受ける会。もうお一人の若い主治医B先生も同席。手術内容の説明とリスク、後遺症、手術の撮影、輸血などについて説明をうけて同意書にサインした。
説明を受ける時に音声認識アプリの入ったタブレットを持っていった。何というアプリですかと聞かれたので教えた。アプリをおいていたら、少しずつ区切って正しく変換されるのを確認しながら話してくださり、余計に気を遣わせるありさまになったので、普通に話していただいて結構ですので…と。
が、マスクand若干標準語と違うイントネーションのためかときどきおもしろ変換になってしまう。「音入れ」が「おトイレ」とか。耳鼻咽喉科関係の単語登録が必要。これまでも音声認識アプリを使うとときどきわいせつな言葉とか卑猥な言葉が突如出現してひやひやするシーンがこれまでにあったが、今日は出なくてよかった。念のため「ときどきえっちな言葉が出るんです」って言っといたが(笑
手術内容の説明で、もし聞こえの問題を引き起こしている場所が内耳よりももっと中枢よりにある場合は人工内耳にしても効果は限定的になるかもしれないとのことだった。どのあたりに問題があるかは実際顕微鏡下で見てみないとわからないらしい。まさに博打のようである。前の主治医のX先生は蝸牛神経節を刺激することで成績は出ると思うとの見解だったがさてどうなるか・・・。
何か希望することはあるかと聞かれて「言葉を聞き取れるようにしてほしい」とストレートに言ってしまった。A先生からは「だいじょうぶです」とか「まかせなさい」的な強い言葉はなく、むしろ言葉に詰まっているようにも見受けられた。ほんとうにわからないのだなと思うと同時に、やたらと気休めをいわない先生に診ていただけてよかったとも思った。
埋め込む予定の人工内耳はコクレア社のもので、MRIも3テスラ(1.5が一般的)までOKらしい。昔はMRIはNGだったのにすさまじい進歩である。いくらなのか聞いてないけど相当しそうである(あとでびっくりすることになる)。
その後は検査など何もなく、勤め先の仕事をデイルームでおこなった。入院中も仕事を変わらずするつもりでいて、パソコン、タブレット、スマホ、本数冊、電源タップなどスーツケースに入れて持ってきていたのだった。
明日は手術前日だが何をやるのかまだ聞いてない。21:30消灯で就寝。