◆オーディトリー・ニューロパシー(79):自分の中の「確かさ」が失われていく
NHKスペシャル「認知症の第一人者が認知症になった」を見ました。
デイケアで子どもの遊びのようなアクティビティをやらされてるときの超絶つまらなそうな、所在なさげ、居場所がなさそうな長谷川先生の表情も印象深かったけれど、聴力が正常ではない自分が少し共感をしたのは自分の中の「確かさ」が失われていく、という感覚。みるみる聴力が落ちてきている自分の感覚と少し重なるようにも思われた。
言葉が聞きとりにくくなると「○○時に会いましょう」とか「こういう感じで進めましょう」とか話し合っても、あとになって「○○時という理解でほんとにあってるのか」「△という認識でいいのだろうか」と確認が持ちにくくなって、つい何度も確認してしまうのだ。前はすぐわかったことが二度三度と聞いてやっとわかったり。かといって、四六時中あいまいかといえば、環境や声質がよければすぐにわかるし。
濃さの変化がたびたびおこる靄の中で過ごしているような感じです。
番組については、嗜銀顆粒性というタイプの認知症を初めて知ることができ、確かでない状態がずっと続いているわけではないなど認識が改まることが多々あった。自分がボランティア落語会に出はじめたころは子ども向けのネタを選んだりしていたが、必ずしも適切な判断ではなかったなと反省。もともと演芸好きなかたにもそうでない方にもライブで楽しんでもらいたい。
長谷川先生の手記、日記はいつか本として読めたらいいな・・・などとも思いました。
2020.1.18
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