晩酌。
栃木の蔵元であるせんきんが醸す「仙禽 静かの海」純米吟醸酒 生原酒 R4BY。
月面には、水のない海がある。
そこで重力は弱くはたらき、人のからだも浮遊する。
あなたのまだ見ぬ世界を、この一杯と。
仙禽の唯一無二のテロワールの一つである「水」をテーマにし、
「山田錦」「亀ノ尾」「雄町」の原料米を蓄積した醸造技術によってモダナイズ(近代化)して醸した原酒を、
アッサンブラージュ。
水のようにクリアなテクスチャ(質感)、ライトでジューシーモダンな新世代日本酒。
Domaine(ドメーヌ)とはフランスのワイン用語で自社畑のブドウを使用し、自社内で製造・瓶詰まで一貫して行う製造者を指す言葉。
日本酒の生命は「水」。
だからこそ、仕込みの水と同じ水で育てた米にこだわる。
原料米の「亀ノ尾」「山田錦」「雄町」は、蔵の地下水と同じ水脈上に限定して作付けされた選ばれしドメーヌ・さくらの品種。
同じ生育環境であることは自然への敬意であり、最良のマリアージュを生み出してゆく。
この土地の個性こそが、仙禽の個性である。
RootsOrganic(ルーツオーガニック)の原点へ。
米を作っているのは、人間ではない。
真の作り手は、人間がじゃまもの扱いしている虫や草たち、田んぼに生育する生き物すべてだろう。
オーガニックが特別のものであってはならない、そう私たちは考える。
この「農業の原点回帰」こそが、仙禽が追求する「ルーツ・オーガニック」である。
古代米「亀ノ尾」は、現代に生き続ける米の祖先だ。
しかし、長い歳月とともに遺伝的特性を失い、農産物の宿命である遺伝子の変化により、本来の亀ノ尾は淘汰されてしまった。
だから今、仙禽はあらためて宣言する。
「本物の亀ノ尾と心中する」と。
11年前に始まった仙禽と亀ノ尾の絆は、種から原点帰りし、「原原種」という形で蘇る。
野性あふれる亀ノ尾本来のDNAは、古代から現代へと受け継がれ、酒造りの未来を変えていく。
簡単にまとめると。
原材米である「山田錦」「亀ノ尾」「雄町」を使ってそれぞれ日本酒を醸してから混ぜ合わせた(アッサンブラージュ)日本酒。
単一であること、純粋であること、の真逆に挑戦する日本酒。
まあ、ワインの世界では一般的なんですけどね。
アテは、スーパーで買ってきた鶏皮パリパリ揚げ。