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勇気をくれた本「空想教室」

三匹のおっさん、空飛ぶ広報室、県庁おもてなし課、図書館戦争、阪急電車…

皆さんご存知、有川ひろさんの小説です。
好きな作家は?と聞かれたら「有川さん」と即答しています。

ちなみに、有川さんは2019年に「有川浩」から「有川ひろ」に改名されています。

1.私に勇気をくれた本「空想教室」

さて、今週の読書タイムのお話。

有川さんのエッセイ集「倒れるときは前のめり ふたたび」を読んでいたときのお話です。
『私に勇気をくれた本「空想教室」』というエッセイが目に留まりました。

有川さんが「勇気づけられた本」として、TEDxで有名な植松努さんの著書「好奇心を“天職”に変える空想教室」について共感した考え方を紹介するエッセイです。

植松さんは「空想教室」の中で、「本には価値がある」と何度も繰り返し、読書の素晴らしさを語っています。

有川さんは作家として、「読書な未来のために、もっと発信しよう」という勇気をくれた、ということをこのエッセイで語っています。

そして、「空想教室」では、「言葉」についても植松さんの考えが繰り返し語られています。有川さんが共鳴した考え方について、同じエッセイの中で引用で紹介しています。

みなさんの命はとっても大切なものです。そして可能性にあふれています。
なぜ人を殺してはいけないかといえば、それは「人の可能性を奪ってしまうから」ではないでしょうか。
言葉を使って人の可能性を奪うことも、人の命を脅かすことと変わりない、恐ろしいことだとぼくは思っています。

私、カツオも、言葉によって勇気をもらってきました。また、ある時には、傷つき、目の前が真っ暗になったこともありました。
ツイートやnoteで発信するときには、若い頃の自分に向けて、可能性を広げる言葉で励ましたいと日々考えています。

上記の植松さんの「言葉」を受けて、有川さんはエッセイを次のように結んでいます。

言葉は、人を生かす利器にもなるし、人を傷つける凶器にもなります。
言葉は、刃物と同じなのです。
ネットで誰もが簡単に言葉を発信できるようになりました。素晴らしいことです。
ですが、どうか、言葉が刃物であることを意識して綴ってください。
そして、できることなら、優しい言葉の達人に。

有川さんの「優しい言葉の達人」への呼びかけも、心に響きます。

「手術に使えばメス、人を刺せばドス。そこにはよく切れる刃があるだけ」という言葉を思い出します。

2.私にも勇気をくれた本「空想教室」

有川さんをはじめ、多くの人を勇気付けてきた植松さんの「空想教室」。私も勇気をいただいた一人です。

この本は読むたびに新たな発見がある本です。落ち込んで自信を失ったときには、本を開き、次の言葉を噛みしめます。

人が生きていくためには、どうしても自信が必要です。でも自信はお金では買えません。いばっても手に入りません。ひとりきりで守って守れるものでもありません。自信を身につけるには、「やったことがないことをやる」しかないのです。
だからこれから先、やるかどうかで迷ったときは「できるか、できないか」ではなく、「やりたいか、やりたくないか」で選んでください。
そうすればきっと、ぼくたちはもっと自信をつけて、もっとやさしくなれるはずです。

人の可能性を奪うのも、言葉。
自信を蘇らせてくれるのも、言葉。
できるだけ、優しい言葉の達人を目指して。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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