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歯医者に行くんやで。

もし、20代の自分に伝えたいメッセージがあるとしたら。
色々とありますが、まずは体をいたわることを伝えます。

特に伝えたいのは、「歯医者に行くんやで。」です。
とにかく、歯医者に定期的に行って、歯を大切にしてほしい。

若い時には、いろいろと無茶しがちです。
そして、その無茶も、若さで乗り越えられることが多いのです。

しかし、若い時のおこないは、年を重ねてから結果が返ってきます。
しかも、忘れた頃にやってくるから大変。

歯にまつわる、痛い思い出

虫歯には痛い思い出があります。
若いころ、歯医者に行かずに虫歯を放置していたことがありました。
痛みを感じて違和感を感じていたのですが、忙しいという理由でほったらかしにしていました。
ほったらかしにしていたら、いつしか痛みを感じなくなり、そのままにしていました。

ある日、歯磨きをしていたら、何か奥歯の方でひっかかりを感じました。
指でその付近を探ってみると、ガタガタの表面の固いものがあります。

「は?」
と思わず言ってしまうほどの違和感。
痛みはありませんが、今までに感じたことのない破壊的表面。どうやら、奥歯がボコボコになっているようです。

これはヤバイと思い、歯科医に飛び込みました。
「はーい、大きく口を開けてください。
 あー、これですね。上の右側の親知らず。
 虫歯、ほったらかしにしてましたね?」
と先生。

そして、地獄の瞬間が訪れます。
先生は、「ここですね」とにこやかに言いながら、先の尖った器具で、ボコボコになった私の歯のくぼみを「カン!」と一突き。

イタあああああああああああああああああああああああああああ!!

信じられない激痛が私を襲います。阿鼻叫喚。
何するんじゃこのオッサン!!と叫びたくなるほどの激痛でした。
はからずも、涙があふれるくらいの痛み。
しばらく口がふさがらないほどでした。
これでは、通院じゃなく"痛院"じゃないかと。

麻酔注射をして、抜歯しました。
出てきた親知らずには、全長5mmほどの歯に、3mmくらいの穴が。
スパゲティが通りそうな穴が開いていました。
もはや歯というより、穴でした。

あれからもう20年ほど経ちます。
それ以降は、歯医者に3か月に1回程度通うようになりました。
面倒くさいな、と思ったときには、あの虫歯を突いた時の痛みを思い出すようにしています。

おかげさまで虫歯になることもなく、口内環境を保っています。
現在の主治医の先生には「40代後半でこれだけ歯が残っている人は珍しい」と言われます。
そういう意味では、あの時に痛い思い出を作ってくれたあのドクターには、感謝しなければならないのかもしれません。

3か月に1度のメンテナンスでも、歯石が多かった頃は激痛の連続で、歯医者に行くのがおっくうでしたが、現在は落ち着いたので、ほとんど痛みもない状態になりました。

それでも、歯石が溜まりやすい私は、日々の歯磨きを欠かすとすぐに歯茎が腫れてくるので、毎食後に歯磨きを欠かさないようにしています。
歯ブラシでのブラッシングだけでは歯垢が十分に取り除けないため、歯間ブラシも使い、歯茎付近をできるだけ掃除するようにしています。

若い時からもう少し、歯のメンテナンスをしっかりとしておけば、ここまで痛みを感じることもなかったのになぁ、と思います。

ウクライナ情勢が歯にも影響

実は今日、3か月に1度の定期的なメンテナンスでした。
メンテナンスを終えて、主治医の先生に確認していただいたときに、先生から思いがけないお話がありました。

いつもは「今後もこの状態をキープしてくださいね」と一言だけなのに、今日は先生が少し興奮気味にお話をしてくださいました。

「この4月から急に、歯科の治療費や材料費が値上げになりました。ウクライナ情勢などによって歯の治療に用いる金属等が手に入りにくくなり、値上げされることになったんです。ですから、治療が生じないようにこの状態をどうか維持してください!」

やはり、世界はつながっている。
現地の人々の苦しみを分かち合うことはできないけれど、身近な出来事を通じて、平和への思いを寄せることを忘れてはいけないと思いました。
痛い思いは、歯痛だけで十分です。

若いころの私よ、「歯医者へ行け」

面倒くさいとか、時間がかかるとか、お金がかかるとか。気持ちはよく分かります。
しかし、だまされたと思って、どうか聞いてほしい。
「歯は命。若い時の行いが、年を取って弱ってから跳ね返ってくる。人生のブーメランに負けないように、自分を磨け。いや、歯を磨け。歯医者へ行って歯を保つのは、コスパ最高の自己投資だ。
 さぁ、四の五の言わずに、歯医者へ行け!」

ドラ○ン桜かよ。

何はともあれ、歯医者に行っていない方は、ぜひ行かれることをおすすめします。
気が進まなくても行くんやで。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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