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「10年かけて作った1冊」という仕事への憧れ。

「世の中に影響を与える仕事」への憧れ

こんな風に仕事ができたら。
羨ましいなぁ。

ベストセラー本「マイノリティデザイン」の編集者、大塚啓志郎さんのnoteを読んで、私の口から思わず、心の声が漏れました。

一冊の本にかける、仕事人の思いが熱いです。「マイノリティデザイン」という本に10年かかった、編集者の大塚さんと、著者の澤田さんの、単なる友情とはまた一味違う強い絆。

世の中の多くの人に影響を与える本を生み出すという仕事。社会にインパクトを与える、大きな仕事ができて羨ましいなぁ、と読み進めながら正直に感じました。

はたらきの棚卸

単に羨ましいと思っていた私ですが、大塚さんのnoteの後半に紹介されている、「マイノリティデザイン」の「おわりに」の文章を読んで、自分の羨望が少し違うんじゃないか、と思い始めてきました。自分の仕事は世の中に対して、実際はどうなんだろうか?、と。

「おわりに」の文章から、仕事観について感銘を受けた部分を抜粋します。

すべての弱さは、社会の伸びしろ。

僕は、これからも大切な人から迷惑をかけられたい。代わりに僕も、「息子が暮らしやすい社会を、一緒につくってくれない?」とだれかに迷惑をかけるかもしれない。持ちつ持たれつ、お互いさまで、それぞれが培ってきた力を交換する。
それが、「働く」ってことなのかな、と僕は今思っています。

「はたらくとは、傍が楽になること。」という仕事観で働いてきた20年強。こんな振り返りをしました。

"今まで、社会に影響を与えているほどの実感は無い。現在、仕事で一つの課をマネジメントさせてもらう立場ではあるけれど、私の代わりは誰かができる。"

現実を見つめて、凹んでしまいそうな思いを抱きつつ、もう少し自分を深掘りしてみました。

"誰かが代われる仕事ではあるけれど、自分だからこそできた中身はあるんじゃないか。
小さな成果かもしれないけど、いくつかの情報システムを無事にリリースできたじゃないか。
このシステムも、自分だけではなく、多くの人の多大なる協力を得て、ようやく構築できたもの。
澤田さんが書かれているように、まさに持ちつ持たれつ、力を交換している。"

・その仕事は、誰がどんな恩恵を受けるのか?
・自分の顧客は誰か?
・自分の働きで、どんな成果が生まれたのか?

一つ一つの仕事に対して、この3つの問いへの書き出していくと、それぞれの仕事に成果があることをあらためて実感できました。中には、構想10年のシステムの入替や新サービスのスタートもありました。

当たり前ですが、その成果に対して私に給与が支払われているのであり、自分がいなければ、また違う形になっていただろうという、これまでの「はたらきの棚卸」ができました。

そして、小さいかもしれないけど、自分も世の中に影響を与えているじゃないか、そして、まだまだ伸びしろがあるじゃないか、という実感が湧いてきました。

大塚さんのnoteのタイトルの「編集者」を自分の仕事に変えたnoteをいつか書けるように、これからも、1日1日を大切に働きたいと思いました。

マイノリティデザインをまだ読んでない方へ

マイノリティデザインをまだ読んでいない方には、第1章を全文マンガ化して公開されているnoteがおすすめです。

そして、このマンガで感じるところがあった方は「マイノリティデザイン」を読んでみてください。

「おわりに」を読んで、また初めから読み直したくなってしまう本、「マイノリティデザイン」。

何せ、この本は表紙からして「マイノリティデザイン」が徹底されています。触ればわかる。ぜひ一度、手に取ってみていただくことをおすすめします。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。


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