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無心

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

正月は昨年同様、和歌山の実家に帰りました。

思えば、昨年は能登半島地震もあり、例年にはない年明けとなりましたが、今年はよく晴れ、穏やかな正月を過ごすことができました。

元旦、初詣に行った先で、ふと空を見上げると真っ青な空に雲がぽつんと浮かんでいました。

広い空に小さなひと塊りの雲。

何とも、気持ち良さそうに見えます。


孤雲本無心

雲は自由です。

こうありたいとも、こうあらねばとも•••思いません。

ただ、今、ここに、こうしてあるだけです。

風が吹けば風の吹くままに。

雨が降れば雨の降るままに。

姿も形も変えて、また新しい、今、ここに、存在しています。

こだわりも、とらわれもなく、今、ここに、あるがままの姿で存在している。

これが自由なんだと思います。

決して、自分の思い通りになるのが自由ではなく、自分の思いが無くなることこそが自由なんだと思います。

そんな雲の自由な姿に気持ち良さを感じるのは自分の不自由さなのかもしれません。

穏やかな正月、雲を眺めているとそれだけで、少し気持ちが軽くなったような気がします。

無心

•••にはほど遠いとは思いますが。

宗慧

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