般若心経

昨日は薬師寺東京別院に行きました。

何をしに行ったかというと•••

お写経です。

やっぱりお写経。

自分にとって、薬師寺といえばお写経です。

初めて薬師寺でお写経をしたのが15年前。

しばらくは頻繁に行っていましたが、
その後、鹿児島に引っ越したりしましたので
全く行っていない時期もありました。

今はだいたい月に数回行って今ます。

昨日は122巻目。

15年で122巻。

自分にしては、よく書いたなあと思います。

なぜこんなに書けたのかといいますと•••

気持ちが良いからだと思います。

約1時間。

集中します。

ほんとうに集中できます。

恥ずかしながら、坐禅より集中しています。

お写経が終わると、単純にスッキリします。

この気持ち良さが自分のモチベーションです。

薬師寺の写経用紙には為書の欄があります。

為書というのは、何の為にお写経するのか、

簡単にいえば、願い事です。

「家内安全」とか「先祖供養」とか。

ご本尊が薬師如来ですので「病気平癒」とか。

そういうのが一般的だと思いますが、

自分は・・・

「ラブ・アンド・ピース」

と書かせていただいてます。

ふざけてるように思われるかもしれませんが、
結構真剣に考えた結果、これにしました。

やはり、何か一つだけとなると、

「ラブ・アンド・ピース」です。

薬師寺東京別院の入口には、お写経を始めた
高田好胤元管長の像が置かれています。

元々は、薬師寺の金堂再建のために、
百万巻お写経勧進として始まったそうです。

それが金堂再建後も続き、今では850万巻を
超える数になっています。

122➗8,500,000＝0.00143%

ごくごくわずかですが、わずかであっても、
関わらせていただけているのが嬉しいです。

かたよらない心

こだわらない心

とらわれない心

ひろく

ひろく

もっとひろく

これが般若心経

空の心なり

般若心経の教え、空の心を分かりやすく伝える
ために高田好胤元管長が作られた言葉です。

お写経後、何となくですが、少しだけ
心がひろくなったような気がします。

錯覚かもしれません。。。

そして、少しだけ優しく、穏やかな心に
なっているような気もします。

これも錯覚かもしれません。。。

錯覚ではあっても、これからもお写経を
続けていこうと思っています。

愛と平和に満ちた世界を思いながら。

宗慧